発想に関する误用の..

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1、第一章発想に関する誤用の問題２．いい成績を収めるのに努力しなければならない　　　　　　　　　　　　　　　　一．本文の観点と分析１．誤用文の分析とまとめ　「～のに」を使う場合：　例文：①いい成績を収めるのに、もっと努力しなければならない。×②いい成績を収めるのには、もっと努力しなければならない。○③いい成績を収めるには、もっと努力しなければならない。○　分析：例①のように、「いい成績を収めるのに…」と来たら、後続句は一般的に話しての強い意志の表現を続けることができない。　そのほか、「…のに」の後ろに

2、、前件の状況を限定する役目の係助詞「は」を用いて、②とすれば繋がりは一応まとまる。　しかし、助詞「…には」が名詞句を受けるときには、動詞連体形に直接続くという性質があるから、例③のように「の」を落して、十分ということになる。※「…するには…だ」文型は、「…のに」文型と違い、ある特定の限定された状況を条件の形で提示し、それに伴って生ずる事柄を話しての意見として補足する。２．「～ために」を使う場合　例文：①いい成績を収めるために、努力しているのです。○②いい成績を収めるためには、もっと努力しなければな

3、らない。○　分析：　例文①の後続句「努力しているのです」は具体的行為を指す形式で、自然な日本語となる。しかし、例文②のような「…努力しなければならない」という観念的な条件づけの叙述では、むしろこれに「は」をひとつ加えて「…ためには」とするほうが、表現が落ち着く。　誤用文を見て誤用の過程を見抜き、誤用者が能力的に欠けている部分を指摘学習させ、再びそのような誤用を犯さないよう指導することは、なおむずかしい。これは教育経験だけではなく、日本語に対する深い知識と洞察とが必要である。　誤用文の修正に当たって

4、も、この文型的観点からの添削が必要であるが、作者のねらいに最も近い形に修正してやることが本道であろう。そのためには、まず日本語学の分野で、文型論の研究を進め、一つ一つの文型が持つ意味を実例から帰納して、意味面から文型成分としての正用・誤用が判定できるような基準を早急に打ち立てる必要があるのである。参考資料：１．「ために」の用法の分析　　＜接続＞　V／Nの＋ために／ためのN◆「～ために」は目的を表す形式の中で最も代表的なものである。注意すべき点は、「AためにB」で、Aは意志的な動作であり、AとBの主

5、語は同じでなければならない。　「AのためにBする」に形で、“Aを実現する目的でB行為がなされる”という意味を表す。例文：①疲れをいやすためにサウナへ行った。——『现代日语语法』②家を買うために朝から晩まで働く。——『现代日语语法』③健康のために毎日歩いています。——『现代日语语法』◆また、「～ために」の前には自分の意志で実現できることがらを表す節が来る。ある状態になることを目指すときは「ために」ではなく、「ように」を使う。　　例文：①聞こえるために大きい声で話した。×②聞こえるように大きい声で話

6、した。○——『日本語文型辞典』③よく冷えるために冷蔵庫に入れておいた。×④よく冷えるように冷蔵庫に入れておいた。○——『日本語文型辞典』◆「～ために」は事柄の原因・理由であることを表す。しかし、その場合は、判断の根拠を表すことができない。そのため、「～ために」の後件に話しての判断や命令・依頼・意志などの表現が来ることはない。　　例文：　①雨が降っているために道が濡れています。○——『日本語文法ハンドブック』②雨が降っているために今日の遠足は中止でしょう。×——『日本語文法ハンドブック』③雨が降って

7、いるために傘を持って行きなさい。×——『日本語文法ハンドブック』２．「のに」の用法の分析　＜接続＞V＋のに◆「～のに」は動詞の辞書形を受けて、目的を表す。「～するために」に言い換えられるが、後ろに続く言葉は「使う」「必要だ」「不可欠だ」などに限られており、「～するために」ほど自由ではない。では、「AするのにB」の文型で、“Aの行為を実現するためにBが要求される”という意味を表す。例文：①この道具はパイプを切るのに使う。　　　　——『日本語文型辞典』②彼を説得するのには時間が必要です。——『日本語文

8、型辞典』③暖房は冬を快適に過ごすのに不可欠です。——『日本語文型辞典』◆「AのにB」の形で、Aから当然予測される結果とならず、それとは食い違った結果Bになることを表す。AとBは、確定した事実を表し、Bには事実かどうかが確定していない、疑問、命令、依頼、勧誘、意志、希望、推量などの表現は普通用いられない。　　例文：①いい成績を収めるのに、頑張りたい。×②いい成績を収めるために頑張りたい。○◎参考文献：①『日本語文法ハンドブック』松岡弘・監修　　庵功雄等・著（2000）　　スリーエーネ