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时间:2019-05-26
《環境保護気運の高まりと中小企業の社会的使命感─ 環境改善活動がもたらす好循環作用─》由会员上传分享,免费在线阅读,更多相关内容在行业资料-天天文库。
1、論 文環境保護気運の高まりと中小企業の社会的使命感─環境改善活動がもたらす好循環作用─日本政策金融公庫総合研究所上席主任研究員海 上 泰 生要 旨地球温暖化、森林破壊、生物多様性、廃棄物処理の問題等、環境問題は多様な事象を含み、それへの危機感を背景にして、近時、環境保護気運が急速な高まりをみせている。こうした気運の高まりは、多方面から企業経営に影響を与えているが、これを、単なる経営圧迫要因、他律的・受身的課題と位置づけ、マイナス要素として捉えるだけでは、中小企業における環境改善取り組みの一側面しか明らかにできない。そこで本
2、稿では、中小企業が自ら社会・地域貢献や責任意識をもって前向きに取り組む環境改善活動に主眼を置き、先般、日本政策金融公庫総合研究所が実施した「中小企業の環境問題への取り組みに関するアンケート」結果を詳細に分析した。その結果、社会・地域貢献や責任意識をもって環境改善活動に取り組む場合、得られる各種のメリットや、次なる取り組みへの拡充意欲、あるいは企業本体の売上傾向に対してまで、プラスの効果を促進するような何らかの作用が働いている可能性がうかがえた。そして、このことを理解するため、二つの企業の先進的な環境改善活動実例を取り上げ、
3、詳細に考察した。そうしたケースのなかでは、環境配慮による地域・社会貢献の取り組みは、積極的な情報発信やコミュニケーションを伴って外部から好レスポンスを得られ、それが当該企業にとって誇りをもって自覚される。また、環境への配慮が作業環境の改善をも促し、現場の士気向上につながりやすい。そして、当初半ば強引に着手した取り組みも、軌道に乗るにつれ現場発のボトムアップ型になり、以降、組織自体が加速しながら自走し、さらなる拡充・発展意欲が増進されていく。いわば、自己増殖回路ともいうべき好循環モデルの構築がうかがわれた。(キーワード:中小
4、企業、環境保護、環境経営、社会的責任、地域貢献、メリット、循環)─67─日本政策金融公庫論集 第12号(2011年8月)も受身的・消極的に捉えるのではなく、むしろ、1 はじめに前向き・自発的に行動することにより、思いのほか企業経営にプラスの影響が生じる可能性はない 今日、世界各地で観測される異常気象、極地のか。本稿では、こうした観点から、中小企業が社氷解、砂漠化、生態系の変化など、地球温暖化が会的使命感などに基づき、前向きに環境改善活動原因とみられる現象が相次ぎ、国内外とも官民挙に取り組む場合、どのような現象が観察できるの
5、げてのCO2削減が叫ばれるなど、社会全般にわたか、掘り下げていきたい。る環境保護気運の高まりが顕著になってきている。こうした気運を背景にした各種の規制・要請は、2 先行研究のレビュー単に温暖化ガスの削減だけにとどまらず、エネルギー消費量の削減、各種資源消費量の削減、特定 中小企業に関する豊富な先行研究は言うまでも化学物質使用の制限、グリーン調達の推進、製商なく、経営学の一分野である環境経営に関する研品の環境影響度調査の負担など、多方面から中小究でも、既に多くの論考が積み上がっているが、企業の経営に影響を与えている。しかも、
6、その多中小企業と環境の両方を掛け合わせた研究となるくはコストや労力の増大要因となり得るため、企と、あまり多くないのが実情である。業経営に対する逆風と捉えられることが多い。実 しかし、近年では、そうした大企業中心の議論際に、これまでの議論は、高まる環境要請というから中小企業に着眼点を移した論考において、本“課題”について、中小企業はいかに取り組み、“対稿の主題に通じる先行研究例をいくつか抽出する応”あるいは“克服”するか、という観点によるもことができるので、ここで概観する。のが多かった。 まず総じてみると、中小企業と環境保護
7、に関す しかしながら、これを、単なる経営圧迫要因、る論考では、中小企業の環境改善活動の現状と、他律的・受身的課題と位置づけ、マイナス要素とそこでみられる課題を挙げ、その克服策や支援策して捉えるだけでは、中小企業における環境改善を提言するものが多くみられる。すなわち、中小取り組みの一側面しか明らかにできない。もとよ企業の環境改善活動は、大企業に比して、そう容り、環境保護気運の高まりは、当然のことながら、易ではなく、そこでの課題を、いかに乗り越える地球・自然・社会全体を保護し、持続可能性のあかという視点によるものである。例えば
8、、川村る発展を図ろうとする潮流であって、本来的には(2011)は、CO2総排出量の15%程度を占める中事業経営にとってもプラス方向の動きであるとい小企業の排出量の削減がなかなか進まない現状とえる。背景を述べたうえで、エコアクション21の導入企 そうした複雑な状況下にあって、我が国の中小業事例からうかがえ
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