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1、京都教育大学環境教育研究年報第19号27-42(2011)27環境問題の根本原因と環境教育1)荒木 光FundamentalCauseoftheEnvironmentalProblemandEnvironmentalEducationHikaruARAKI抄 録:環境問題の根本原因を指摘し,それをなくすことを環境教育の主目的としていることが無い。地球環境破壊の実情を学んでも,それを解決する方法を学んでも,自然環境のすばらしさや大切さなどを学んでも,それだけでは地球環境は良くならない。学んだだけで地球環境を良くすることに貢献したような気持ちになってしまうことが多く,根本原
2、因を解決するための行動につながっていない。環境破壊の根本原因は,楽な生活が善であるという価値観に基づいて行動しているからである。楽な生活をすることは悪であるという価値観に変えることを,まずなさねばならない。地球環境問題を解決するための環境教育としてなすべきことは,汗水流して働かなければならないということを,座学ではなく,実践を通して学ぶ教育と,“指示待ち症候群”の人間をなくすために,半抽象の教育で知恵をつける教育をすることである。キーワード:環境教育の目的,環境問題の根本原因,物質文明の享受,産業教育,読み書きそろばん教育Ⅰ.はじめに環境教育は,地球環境の悪化を食い止め,
3、さらに元の良好な状態に戻すことに積極的に貢献する人間を育てることに,直接,繋がらなければならない。環境教育と称していても,結果として地球環境悪化に繋がるような教育をしていては,まさに“羊頭狗肉”である。地球環境悪化の根本的な原因に触れることなく,対症療法的なことしかやっていないなどは,その典型といえる。その対症療法的なことを実施する方法は,地球環境悪化に繋がることがほとんどである。しかし,そのことには気付かないで(気付かないふりをして)地球環境にとって良いことをしていると力説していることが多い。そのような対症療法的なことでも,根治させるための教育へと繋がっていけばよいので
4、あるが,実際には繋がっていっていない。地球は病に侵されているとするなら,このような対症療法をしているだけでいいのであろうか。病を根本的に治すための療法に気付き,それをしっかりと実行することこそが,今,環境教育に必要なのではなかろうか。1)京都教育大学名誉教授28京都教育大学環境教育研究年報第19号《本稿では,人間の生きる究極の目的は『子々孫々まで生き続けること』とします。この目的に反するようであれば,たとえ今日常識であるようなことでも,潔くきっぱりと否定されなければならない。“効率よく生活をする”などはその代表といえる。》Ⅱ.環境教育の目的環境教育の国際的広がりのきっかけ
5、となった会議であるストックホルムで開催された国際連合人間環境会議(1972)では,環境教育の目的を次のように述べている。『環境教育の目的は,自己を取り巻く環境を自己のできる範囲内で管理し,規制する行動を,一歩ずつ確実にすることのできる人間を育成することにある』《環境教育指導資料(中学校・高等学校編)より引用》1975年に開催された国際環境教育会議では,環境教育のねらいを明確にしたベオグラード憲章が採択された。この憲章では,個人および社会集団が具体的に身に付け,実際に行動を起こすために必要な目標として以下の6項目を示した。①関心:全環境とそれにかかわる問題に対する関心と感受
6、性を身に付けること。②知識:全環境とそれにかかわる問題及び人間の環境にたいする厳しい責任や使命についての基本的な理解を身に付けること。③態度:社会的価値や環境に対する強い感受性,環境の保護と改善に積極的に参加する意欲などを身に付けること。④技能:環境問題を解決するための技能を身に付けること。⑤評価能力:環境状況の測定や教育のプログラムを生態学的・政治的・経済的・社会的・美的,その他の教育的見地にたって評価できること。⑥参加:環境問題を解決するための行動を確実にするために,環境問題に関する責任と事態の緊急性についての認識を深めること。《環境教育指導資料(中学校・高等学校編)
7、より引用》ストックホルム会議で認識された環境教育の目的及びベオグラード憲章を踏まえて,日本における環境教育の目的が定められたようである。その一例として,環境教育指導資料(中学校・高等学校編)では,環境教育の目的が次のようにまとめられている。『環境教育の目的は,環境問題に関心を持ち,環境に対する人間の責任と役割を理解し,環境保全に参加する態度及び環境問題解決のための能力を育成することにある』《環境教育指導資料(中学校・高等学校編)7ページより引用》環境破壊の実情を知ることで環境問題に関心を持ち,それに対する人間としての責任を理解
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