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时间:2017-11-07
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1、「文化」の意味空間分析本研究のテーマ①「文化」という抽象概念を,人々はどのように表象しているのであろうか.スクリプト分析を通して明らかにする.②「文化」と「文明」はどのように違うのであろうか.両者の類似点・相違点を明らかにする.スクリプトの析出□AsahiDigitalNewArchivesを利用して,「文化」に関するスクリプトを析出.■検索対象は1993年から2001年10月.□スクリプトは,使用頻度が2回以上のものを対象とした.■「文明」についても同様にスクリプトを析出.□分析対象の助詞は「は」「が
2、」「を」「に」に限定した.年代別・助詞別 「文化」カウント年代別 「文化」カウントスクリプト総件数の推移からの示唆□総件数93年から98年はほぼ横ばい.⇒99年には前年の2倍⇒2000年には最大の315件☆急激な増加の背景には種々の要因.「文化」に関する関心の高まりを反映!?助詞別 「文化」カウント助詞別件数の推移からの示唆□「は」「が」に対して「を」「に」の数が多い.■「を」の推移は総件数を最も反映している.□「を」の件数はいずれの年度においても,他よりも多い.☆助詞「は」「が」が少ない原因として,助
3、詞の操作子機能の違いが考えられる.スクリプト分析結果助詞「は」の考察例)…ゲームや文章などの文化は非常に流動的になるだろう.□「文化は なる」の1件のみが抽出された.⇒文化は「変化」するものである.※「何に/どう」なるのかをセンテンスに戻って考察する必要あり.助詞「が」の考察□「文化が ある」⇒抽象概念である文化が,心理的な実体として存在していることを示す.※1件のスクリプト「文化が 異なる」⇒文化には同質なものと異質なものがある.「文化が 溶け込む」⇒文化は流動性をもつ.助詞「に」の考察□「文化に 触
4、れる」の1件のみが抽出「触れる」のような身体性を持つ動詞⇒文化の造形化作用(実体化)c.f.「文化に直面する」(1件)「触れる」対象⇒“自分の文化”と“異文化”助詞「を」の考察①□スクリプトを3種類に分類1)内⇒外へのベクトル例)伝える,理解する2)外⇒内へのベクトル例)学ぶ,知る,取り入れる3)自らへのベクトル例)理解する,学ぶ,伝える,継承する,担う,築く異文化自文化助詞「を」の考察②助詞「を」の考察③□「内から外」のベクトル⇒「伝える」「理解する」∴自分の文化を「伝える」ことは「相互理解」を促進す
5、る.□「外から内」のベクトル⇒文化は「学び」「知り」「取り入れる」対象である.【知識のメタファー】助詞「を」の考察④とまとめ□「自らへの」ベクトル⇒文化は「理解し」「学ぶ」対象であると同時に,後世へ「継承し」「伝え」「担っていく」ものである.抽出されたスクリプトから,「文化」がどのよ うな性質を持ち,言説空間の中でどのよう に語られているかを捉えるすることができた.文化と文明の違いを探る☆スクリプト数の比較文化と文明の違いを探る(2)スクリプト数-文化と比較すると,文明は極端に少なく,ほぼ横ばいの推移
6、をしている.データソースが投書欄であることを勘案すると,文明はテーマとして取り扱われない傾向があるのではないだろうか.文明のスクリプト☆2件以上抽出されたのは,文明が「栄える」「進む」のみであった!文明スクリプトからの示唆(1)「文明が進む」⇒時間的な推移を伴うもの.⇒より高度な状態に向けて進む.「文明が栄える」⇒文明は栄枯盛衰を経る.☆「文化が進む」「文化が栄える」というスクリプトは抽出されず.しかし,そのような表現は可能である.文明スクリプトからの示唆(2)文明「は」「を」「に」で,2度以上現れたス
7、クリプトは1件もなかった.⇒絶対数の不足影響していると考えられる.特に「文明を」が少ないのが特徴的.⇒1件のみのもの:「追う」「つなぐ」「文明に」⇒1件のみのもの:「取り残される」文化と文明の比較ーまとめー文明は文化と比較して,より速い時間的推移を伴う.c.f.「栄える」「進む」「追う」「取り残される」文化・文明ともに栄枯盛衰を経る点では共通している.しかし文明には進歩や発達ばかりが目立ち、文化のように「守る」対象にはなっていない。文化と文明の比較ーまとめーまた、文明は文化のように「学ぶ」「知る」対象に
8、もならない。「伝える」「触れる」などの交流もあまりないことと併せると、文明は文化よりも人類にとって共通のものであるといえる(現代)。文明についてのより大きなスクリプトを収集する必要がある.本研究からの問題提起(1)☆「文化を伝える」や「学ぶ」「理解する」というスクリプトは定着しているが,果たして「何を」伝え,学び,理解するのかについての議論はなされているのであろうか.⇒助詞「を」の数が多い理由との関連☆助詞「を」は「は」「が」と比べて,文化
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