上海における人材雇用の手引き

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1、上海における人材雇用の手引きⅠ.上海の社会保険制度·はじめに·1.上海の社会保険制度の現状·2.上海市における「四金」の計算方法Ⅱ.上海での人材雇用·1.個人所得税·2.諸手当·3.休暇·4.試用期間·5.求人手段·6.募集時のポイントと必要な情報開示Ⅲ.リードエス人材コンサルティングの御紹介·1.人材採用までの流れ●はじめに中国における社会保険制度は、上海においては、市中心で実施されている「城保（城鎮社会保険）」、郊外で実施されている「鎮保（小城鎮社会保険）」、及び外地人に適用される「総合保険」の三種があります

2、。（社会保険とは別に、「住宅積立金制度」という福利厚生制度が存在しますが、便宜上社会保険と同列にてご説明します。）現在、社会保険には養老保険制度（日本の年金保険に相当）、医療保険制度（日本の健康保険に相当）、失業保険制度、住宅公積金制度（住宅積立金制度）のいわゆる「四金」に加え、近年新設された労災保険、出産保険の6種類（「六金」とも言われる）から構成されています。（ただし、新設の保険には従業員の個人負担制度がないため、現在でも「四金」が社会保険の俗称となっています。）上海城鎮社会保険の適用対象者は上海市戸籍の保持

3、者と上海市居住証取得者のみで、外来就業者には「総合保険」を適用しています。>> 上海人材手引きTOPへ1.上海の社会保険制度の現状中国中央政府は全国的に統一したガイドラインを設定したものの、各地方政府は各自の条件に従って実施しています。以下に上海市においての主たる社会保険の名称と、保険別の会社負担率、個人負担率の代表例を列挙します。表１　上海における社会保険の名称と保険別の会社負担率、個人負担率番号名称会社負担率個人負担率合計①養老保険22％8％月給（総支給額）x30%②医療保険12％2％月給（総支給額）x14%

4、③失業保険2％1％月給（総支給額）x3%④住宅積立金7％7％月給（総支給額）x14%⑤労災保険0.5％無し月給（総支給額）x0.5%⑥出産・育児保険0.5％無し月給（総支給額）x0.5%合計44％18％月給（総支給額）x62%労働者は上記の状況において法律に基づき国家から社会保険給付を受け、労働者の死亡に際してはその遺族が遺族年金の給付を受けることができます。すべての労働者及びその使用単位（企業等）は社会保険に加入し、社会保険料を納入する義務を有しており、労働契約には必ず法定の社会保険および福利待遇事項を明記しな

5、ければなりません。保険業務は、各地の労働行政部門に所属する労働と社会保障機構が担当しており、登録、保険料の徴収、保険金の支給等を行います。上記を総合すると、社会保険料が給与総額の62％にもなり、「中国では額面給与を人件費だと思っていたら大間違い」とよく言われるのはこのためです。上記のとおり、月給（総支給額）が社会保険料計算の基数ですが、基数は上海市前年度平均給与の3倍（2010年度上海市平均給与はRMB3,896→2011年度基数はRMB11,688）を上限、上海市前年度平均給与の60％を下限として設定されていま

6、す。社会保険の基数上限は毎年4月、住宅積立金の基数上限は毎年7月に更新されます。2008年度の基数　　下限1,735RMB～上限RMB8,6762009年度の基数　　下限1,975RMB～上限RMB9,8762010年度の基数　　下限2,140RMB～上限10,698RMB　　2011年度の基数　　下限2,338RMB～上限11,688RMB>> 上海人材手引きTOPへ2.上海市における「四金」の計算方法（1）給与総額が下限、上限以内（2,338元～11,688元以内）の計算方法①養老保険会社負担額：実際給与総額

7、×22％個人負担額：実際給与総額×8％②医療保険会社負担額：実際給与総額×12％個人負担額：実際給与総額×2％③失業保険会社負担額：実際給与総額×2％個人負担額：実際給与総額×1％④住宅公積金会社負担額：実際給与総額×7％個人負担額：実際給与総額×7％（2）給与総額が上限を超える場合（11,688元を超える場合）の計算方法①養老保険会社負担額：11,688×22％＝2.571元個人負担額：11,688×8％＝935元②医療保険会社負担額：11,688×12％＝1.403元個人負担額：11,688×2％＝234元③

8、失業保険会社負担額：11,688×2％＝234元個人負担額：11,688×1％＝117元④住宅公積金会社負担額：11,688×7％＝818元個人負担額：11,688×7％＝818元（※注　小数点以下は四捨五入しております。）（3）給与総額が下限以下（2,338元以下）の計算方法①養老保険会社負担額：2,338×22％＝514元個人負担額：2,338×8％＝187元②医療保