放射能环境破壊(汚染)(第2案)

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1、放射能の環境破壊（汚染）について（第２案）全面核戦争が最大の環境汚染であることは誰しも異論のないところだと思います。したがって、何があっても国家間の戦争行為は阻止しないといけません。全面核戦争が起きると核爆発によって、太陽放射を吸収している成層圏のオゾン層が破壊され、大量の熱線・紫外線が地表に届くようになります。これが「核の夏」といわれる現象です。また、別の説では、核爆発によってできた原子雲が太陽からの熱線を遮り、地表温度が低下し、生物環境が急変し食糧難などがやってきます。これを「核の冬」といいます

2、。核兵器の小型化が進み、かつ、冷戦状態が緩和された現在の実情から、水爆などの大型大量破壊兵器が使用される可能性は比較的少ないと考えられます。しかし、次のような警告もあります。〔ワシントンにあるシンクタンク「防衛情報センター」のブルース・ブレア所長によると、米国が保有する戦略核ミサイルのうち約2200発が、命令直後に即時発射できる高い警戒態勢に置かれている。陸上配備の大陸間弾道弾ミサイル（ICBM）ならば全ICBMの98％をわずか2分で発射でき、原子力潜水艦搭載型弾道ミサイル(SLBM)だと15分で発

3、射できる状態にある。このように警報即発射態勢にある弾道ミサイルは米国よりはロシアの方が少ないとされているが、米ロが冷戦時代さながらに際どく脅し合う図式が残っている。〕（『核を追う』）☆〔〕内は、他の文献からの引用、もしくは他の文献を参照した箇所。以下同じ。ただし、原文の意味が変わらない範囲内で、一部字句を変更した箇所があります。大気圏内での核実験は禁止され、ビキニ環礁などでおこなわれたような、大気圏内での大規模核実験は行われなくなりました。それでは、放射線による環境破壊は、我々が考慮に入れなくてよい

4、ほ1どのものでしょうか？その問いに対する答えはNO！地上の放射性物質は年々増加しつづけているのです。我々人類は、月日を追うごとにより多くの放射線被曝をせざるを得ない状態に進みつつあります。それが「核の秋」といわれる状況です。地上での放射能の増大は、例えば原子力発電所からの放射能漏れといった一つの原因だけでなく、非常に多くの要因が積み重なって起こっています。それらの全部を積算したものが人類に覆いかぶさってくるのです。ところが、一般に環境問題の話で放射能のことはあまり聞かれません。なぜ抜け落ちるのでしょ

5、うか？それに対する私の答えは、Ⅳの構造的暴力のところで触れています。放射能による環境汚染と人間放射能で汚染された大気・水系・大地は人に深刻なダメージを与えます。大気中にある、実に細かくて眼に見えない、半減期の長い放射性微粒子を吸い込むと、種類によっては、ほぼ一生涯そこからの内部被曝を受けます。ちなみに1粒のプルトニウムは、タバコの煙の粒子の20分の1しかありません。その1粒でも、体内に入って放出するアルファ線で、人がガンを発症する可能性があるといわれています。汚染された水を飲んだ場合も同様です。また

6、、水にすむ魚を食べると、プランクトンから小魚→大型の魚と、魚の体内で何百倍にも濃縮された放射性物質を体内に取り込むことになります。植物は死の灰を浴びてそれを吸収するだけでなく、放射能汚染された環境では、葉や根から取り込む水分と同時に放射性物質をも取り込み、それを牛やヤギが食べ、彼らの乳や肉を人が食べることになります。経口汚染です。ここでも生体濃縮の進んだものが我々の体内に入ります。ナッツやきのこ類には放射能が蓄積されやすいので、充分気をつける必2要があります。土壌の汚染は、雨や雪が降れば直ちに水系の

7、汚染となります。さらにほこりとなって大気汚染の原因になりますし、農民などは服や靴に付着する放射性の土の微粒子を避けることは出来ません。こうした放射能による汚染が有毒化学物質と複合汚染を起こします。我々はもともと体内に放射性物質のカリウム40を持っています。それは人の代謝機能に欠くことのできないものです。（生物にはカリウムを一定の濃度に保つ機能があって、蓄積されることはありません。）また、地球自身、地域によってかなりの差がありますが、自然の放射能を出しており、宇宙からも放射能を持った電磁波が飛来してい

8、ます。それらは、人間が作り出した放射能と同じ性質のものなので、悪い放射能、よい放射能などと区別できるものではありません。我々は、それら全体から被曝すると考えるべきなのです。放射性元素はその放射能を放出して、より軽い元素に変わります。そして放射能は次第に減少し、ついには放射線を出さなくなります。どのくらい長く放射能を持っているかを表すのに使われるのが、半減期、すなわち、放射能が半分になるまでの時間です。では、大気や水や土を汚染する放射能はいずれなくなるだろうと思うかもし