竹取鬼语 风间姫と五つの难题

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1、竹取鬼語風間姫と五つの難題出演キャラ：原田左之助　永倉新八　風間千景　近藤勇　土方歳三　沖田総司　斉藤一　藤堂平助斉藤：ふん、なるほど。雪村、そちらの言いたい事はよくわかった。要するに、ここのところ時間を持って余しているというわけだなあ。確かにその気持ちは分からなくもんない、外出もままならず、一日の大半が自室で過ごすのでは気も滅入るだろう。うん、そうだなあ。さすがに自由に外出しろとは言えんが、俺のほうで何を暇を紛らわせるようなものを探しておこう。しばらく待っていてくれ。さって、暇をつぶせるもの。と言っ

2、ても、何がいいのやら。やはり本の類か。いや、あるいは心を和むような動物もありだなあ。その辺りに偶然愛らしい猫の一匹でも歩いていないものか。総司：おー、一君、難しい顔しっちゃって、どうかしたの？いつもの仏頂面がますますひどくなってるけど。斉藤：ん、総司、試しに「ニャー」と鳴いてみてくれないか？総司：うん？ニャー　ふん、これでいい？斉藤：へいい、これは違うなあ。平助：ウワ、いきなり人に妙な事やらせておいて、失望の嘆め息（ためき）って、失礼にもほどがあると思うんだけど。斉藤：他意はない。気にするな。それより

3、、総司、何が暇を紛らわせるような物に心当たりはないか。総司：なんだ？ひょっとして、退屈してるの？だったら、巡察（じゅんさつ）に出たらいいよ。序でに、浪士の一人でも、斬ってくれれば？斉藤：そういうわけにはいかないだろう。今日の巡察は六番組と決まっている、幹部隊士自らほかの組の領分を犯すわけにはいかないだろう。総司：ふんふん、一君ってさ。相変わらず、妙なところで律儀だよね。まあ、暇だって言うなら，広間のほうに行って見ればいいんじゃない？いつもの三人が何かしてたから、からかって遊べば、退屈しないと思うよ。斉

4、藤：いつもの三人というと、平助たちのことか？他に当てもないことだし、とりあえず行ってみることにするか？新八：これが松尾芭蕉に、こちは曲亭馬琴、おお、こいつは五輪の書の写本じゃねえか。いやいや、なかなか面白い本が揃ってるんなあ。あの貸本屋、いい仕事してるぜ。平助：なあ,左之さん。原田：ああ？なんだ？平助。平助：俺今の新八さん見て思うんだけどさ。原田：ああ、実はおれも前からずっと思ってたんだが。平助：新八さんが本読んでる姿って。平助，原田：似合わねえよなあ。新八：ん、似合わねえとは何だ？左之！平助！二人撮

5、って失礼なこと言ってんじゃねえ。原田：いや、新八が意外と格のある男だって。頭ではわかってんだよ。頭では。平助、でもさ、新八さんって、普段筋肉担当みたいな感じだろう？だから本読んで賢いそうにしてると違和感あるだよなあ。偽物っぽいつうか。原田：まったくだ。なあ、新八、俺はそんなお前より、しっと頭悪そうなお前のほうが好きだそ。新八：ん、よし！二人どもそこに直れ、お前らとは、一度じっくり話し合う必要がありそうだ。斉藤：失礼する。新八：お、斉藤じゃねえか？斉藤：何をやっているんだ？三人ども？新八：何をしてたかっ

6、て？この様子見りゃわかるだろう？斉藤：うん、この三人の組み合わせに、周囲に散らばるたくさんの本……そして先ほどからの騒がしい言動とくれば、本を食べても腹は膨れんと思うか？平助：一君は俺らのことどういう目で見てんだよ。原田：いくら平助や新八でも本は食わねえって！実はなあ、先貸本屋が来て、大量に本を置いてたんだ！新八：隊士の中には文字の読めねえ奴もいるからなあ、土方さんのことだ。これおきに、みんな、勉強しろって、腹だろう。平助：しかし、よくこんだけの本を集めたもんだよなあ！武芸書から寺子屋で使うような本ま

7、で、いろいろあるしさ！斉藤：なるほど。そういう事情で、こんなに本があるわけか？ちょうどいい。おれにも何か一冊貸してもらえないか？新八：そいつは別にかまわねえけどよ！どんななのがいいか？武芸書か？斉藤：うん、女子が好む本となるとやはり、そうだなあ、長く楽しめるような物語はないか？できれば、恋愛物辺りって。平助：え？恋愛物？原田：斉藤、ひょっとして、読むつもりなのか？斉藤：読む以外に本の使い道はないと思うが新八：そう、そうか。別に何も悪くはないだが、なんつうか、意外だぜ。平助：恋愛物だっけ。そんなもん、こ

8、んながやったなかな。おお、お、ちょっと違うけど。これなんかどうだろう？ほら、「竹取物語」！斉藤：ん、「竹取物語」？原田：なんだよ、斉藤、知らないのか？かなり有名な話だぜ。斉藤：名前が聞いた覚えがあるが、残念ながら、内容までは詳しくはない。新八：そうかそうか、なら、この永倉先生が教えてやろうじゃねえか？最近、俺のことを頭悪いと思ってるやつらがいるみたいだからなあ！「今は昔、竹取の大きなという物ある……」平助：つういうか、これかぐや姫って姫さんが無茶なこと言