大学の金融论课题レポート

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1、金融論課題レポート課題1、講義で取り上げたアロー・ドブリューの直接金融・間接金融に闋する一般均衡モデルを使い（均衡の意義について、余剰の概念を用いて説明を加えてください)、一般均衡が成立する条件・前提を挙げ、その前提がなぜ現実には妥当ではないのかを整理することにより、銀行が金融仲介機能を果たす「間接金融」ルー卜がなぜ存在するか（なぜ銀行が金融仲介の役割を担っているのか）を説明してください。答え：①一般均衡モデル一般均衡モデルを理解する前に、まず、均衡の意義とは、市場において、需要と供給が等しく、安定している状態を言う。経済学では、経済を「

2、天秤の働き」になぞらえて、天秤がつりあう（均衡する）ところに取引が生まれると考えるが。市場メカニズムが働くと、市場価格が変動して、需要と供給の過不足が自動的に調整され、均衡に導かれるが。でも、単純な一般均衡モデルとは労働、資本および生産物の３市場モデルは比較的単純な一般均衡モデルであり、市場間の相互依存関係を分析するのに適している。この三つの市場は一つの市場の価格が変化すれば、他の市場の需要曲線および供給曲線をシフトさせるという意味で、相互依存の関係がある。まだ、社会を構成する経済主体として消費者と生産者、政府を考慮し、それぞれの主体が市

3、場取引により得る便益＝余剰を合計したものである。経済活動の成果の効率性や、政策の効果を測る指標として利用されるが、一般均衡は三つの市場において需要が供給と等しくなる時、即ち労働市場における賃金、資本市場における利子率、および生産物市場における価格のすべてが需給を均衡させる水準となる時に生じる。②一般均衡モデルが成立する条件及び前提一般均衡モデルでは、生産物（財）、労働、資本（そして他の生産要素）といったすべての市場の需給を均衡させて、価格、賃金、資本に対する収益が存在する。投入物の価格が「財はどのように生産されるか」、例えば大量の労働を必

4、要とする生産技術を用いるか、或いは大量の資本を必要とする方法を用いるかことを決定する。さらに、企業は価格が限界費用に等しい点まで生産するので、投入物の価格と財の価格が「何がどれだけ生産されるか」を決定することになる。また、さまざまな生産要素への受取りを決定し、個人の所得を決定することを通じて、「財はだれのために生産されるのか」に与えられる。　このように、個々の消費者や企業の自由な意思決定が、市場メカニズムを通じて財の配分を決定するということが、「だれが財の配分を決定するのか、またどのような過程を経て行うのか」ことである。でも、上記のような

5、一般均衡モデルとは現実では多少ずれているはずである。③なぜ銀行が金融仲介の役割を担っているのか金融仲介の役割が実体経済に与える影響は微妙かつ複雑である。金融機関が他の企業と区別されるのはバランスシート上の実物資産の割合が比較的小さいからである。このため金融機関が実体経済に与える直接の影響は比較的小さい。しかしながら、金融市場および金融機関が経済活動に与える間接的な影響は極めて重要である。金融部門は時間と空間を越えて、貯蓄資金を流動化し資金を配分する。更にサービスの支払いばかりではなく、リスクをヘッジ、集積、分配、値付けすることによって、企

6、業や家計が経済の不確実性に対処できる、一層重要な金融商品を提供する。金融仲介の部門が効率的であれば、財およびサービスの生産や取引のコストとリスクが軽減し、従って生活水準の向上に重要な役割を果たす。課題2、「市場（価格）メカニズムがはたらくことにより、金融仲介の役割を担っている銀行は常に、企業が必要とする資金を十分に供給することができる」この主張を支持しますか。貸付市場において起こりうる「市場の失敗』を挙げ、その原因にふれながら、支持あるいは不支持の理由を説明してください。答え：この主張を支持しないである、まず、市場メカニズムが機能すると言

7、えば、通常、最適な資源配分が達成されるが。しかし、市場メカニズムが良く機能したとしても、経済的非効率や社会的損失をもたらすことがある。これは「市場の失敗」と言われ、その代表的な原因としては外部性の存在、情報の非対称性などが挙げられる。市場の失敗が生じている場合には、政府が市場に介入し、又は補完することが正当化される。金融分野における市場の失敗は、最終的な資金提供者（預金者）と金融仲介機関（銀行）の間の関係にかかわるものと、金融仲介機関（銀行）と最終的な資金調達者（企業）の間の関係に関わるものに大別することができる池尾（1998)の「不完全

8、競争」も、これに含まれると思われる。取引先企業に関する情報は、全ての市場参加者にとって明らかではなく、そのモニタリングに従事している特定の金融機関(メインバンク等）にのみ知られているにすぎない