内在する思いを言語化する教室活動の効果と課題

内在する思いを言語化する教室活動の効果と課題

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1、内在する思いを言語化する教室活動の効果と課題自己把握・他者提示を中心とした対話型教室活動を観察して大野のどか概要本論文は,早稲田大学日本語教育研究科の実践研究の授業における,「総合活動型日本語クラス(総合)」の参与観察からの考察を述べるものである。観察から明らかになったことは,「総合」における自己把握と他者提示の繰り返しのプロセスは,学習者の内在する思いを引き出すとともに,日本語で自己の思いを言葉にして,他者とのやりとりをすることで,結果的に日本語での表現力を高めていく可能性があるということである。一方

2、で,自己把握が進むほど,逆に他者提示が少なくなることも観察されたことから考えられる,対話型教室活動の課題についても併せて考察する。キーワード内在する思いの言語化,自己把握,他者提示,対話型教室活動1.はじめに筆者はこれまで,学習者がより多く日本語で言いたいことが言えたと感じることができること,そこでできた自信を次につなげていける教室活動を漠然と目指してきた。そのため教室では,学習者が様々な場面で様々な日本語の表現を使えるような,タスクやロールプレイを活動に取り入れてきた。しかし,どれもあまり効果を感じら

3、れず,教室内の練習が次につながらない,その場限りのものに感じていた。今思えば,活動が単なる様々な表現の練習となり,そこで扱われる表現は学習者の思考とは切り離された単なる練習対象であり,結果的に学習者の「言いたいこと」とは無関係であったことが原因であると考えられる。学習者の言いたいこととは何か。何のために表現を習得するのか。学習者の言いたいこととは,自己の主張,す2なわち学習者に内在する思いや価値観である。他者とコミュニケーション,すなわち自らの考えること,思いを他者に伝えるためには手段が必要である。その

4、ために思いを具体化するものとして言語表現が必要となる。まず言いたいことが先にあって,それを伝えるために表現が存在している。それを忘れ,学習者に内在する思いから離れた表現の習得方法や活動方法にだけ注目していても,言語の教室としての役割は果たせないのである。自分の考えをまず自身の中で見つけ出し,他者に対して提示し,やりとりをしていく中で,次第に形を作り,醸成させていく。それを繰り返し,最終的に自分の中に漠然として持っていたものが言えるようになっていく。自分の考えを自覚し,またどのようにすれば他者に伝わるのか

5、を探求していくこと,これがまさに,言語活動であるし,言語の教室内で行われるべきことなのである。「総合」の参与観察からわかったことは,「総合」の教室活動における自己把握(レポートの作成)と,他者提示(他者とのやりとり)の繰り返しは,学習者の内在する思いを引き出し,結果的に日本語での表現力を高めていく効果があるということである。一方で,内在する思いに対する自己把握が進むほど,逆に他者とのやりとりが少なくなることも観察からわかり,対話型教室の課題も確認された。では,どのようにして,学習者が自己把握と他者提示を

6、繰り返しながら,内在する思いを言語化していくのかを,学習者のクラス内における動機文の検討および変遷と,対話をしてからのまとめを分析する。2.参与観察を行ったクラスと学習者2.1.クラスの概略筆者が参与観察を行ったのは,2006年秋学期に開講された「日本語4β(総合活動型)」のBクラスである。週5コマの授業のうち,2コマの授業にボランティアとして定期的に参加し,観察を行ってきた。このクラスのコンセプトは,学習者が自分の「考えていること」を他者に対して表現し,その表現から他者が「考えていること」を把握できる

7、ようになることである。活動の流れとしてはある共通のテーマに対して,自己把握・他者提示→共有化→自己把握・他者提示というプロセスを繰り返す。(『2006年秋学期3β・4β(総合活動型)プラン概要』)具体的な活動は,①自己紹介文の作成②共通3テーマの設定と各自のサブテーマの設定③各自のサブテーマ(動機文)に関してディスカッション,動機文の書き直しを繰り返し行う④クラス外での対話⑤対話報告とディスカッション⑥まとめと結論を書くという流れになっている。書く作業が自己把握,ディスカッションや対話が他者提示・共有化

8、の部分となる。学習者が表現したいことに主眼が置かれているため,担当者が一定の表現形式を与えることはせず,ディスカッションで各自がそれぞれ獲得していくことが求められている。担当者は,学習者が表現したいことが十分表現できているか,ディスカッションで取り上げて話し合っていく。また,学習者に不特定多数の他者に向けてレポートを書くという意識を持たせるために,web上のmixiを常時使用し,教室の内外でやりとりが行われるような環境を設定している。2.2

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