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时间:2019-03-08
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1、WATCHING①性別役割分業意識の変化研究開発室-若年女性にみられる保守化のきざし-松田茂樹<性別役割分業の趨勢的変化>夫が外で働き、妻が家事・育児に専念するという伝統的な性別役割分業は、わが国においても男女平等の理念の浸透や女性の社会進出に伴って少なくなり、これを支持する人々の性別役割分業意識も弱まっていくと考えられてきた傾向がある。事実、こうした見解を裏付けるように、内閣府の世論調査を時系列で比較すると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に対して賛成(「賛成」または「どちらかといえば賛成」)
2、と答えた割合は、年々減少傾向にある(図表1)。2002年調査以降は、反対(「反対」または「どちらかといえば反対」)の割合が賛成の割合を上回り、性別役割分業が<少数派>になっている。しかしながら、ここにきて性別役割分業意識の変化の<常識>に異変が起きている。図表1「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方の変化0%20%40%60%80%100%1992年調査23.037.15.924.010.01997年調査20.637.24.424.013.82002年調査14.832.16.127.020.02004
3、年調査12.732.55.927.421.5賛成どちらかといえば賛成わからないどちらかといえば反対反対資料:総理府「男女平等に関する世論調査」(1992年11月)、総理府「男女共同参画社会に関する世論調査」(1997年9月)内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(2002年2月)、内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(2004年11月)<若年女性にみられる新しい動き>性・年代別に「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に対して賛成と答えた割合の変化をみたものが図表2である。1997年から200
4、2年にかけて、男女ともすべての年代で賛成の割合は低下した。同様に、02年から04年にかけても、多くの年代で総じて賛成する割合は低下傾向にある。ところが、02年から04年の変化をみると、20-30代の若年女性では、全体的変化の趨勢とは逆に、性別役割分業に賛成する者が増加している。20代女性の増加率は1.7ポイントと小さいが、30代女性の増加率は7.6ポイントと極めて大きなものである。すなわち、若年女性においては、性別役割分業に賛成する割合の低下傾向に歯止めがかかり、むしろ<再評価>する意識が高まっている。男性は女性より
5、も保守的で、性別役割分業意識に賛成する割合も男性の方が高いといわれるが、30代の男女については性別役割分業に対する意識差はほぼなくなっている。若年女性の意識変化は、家族に関する意識の他の側面にもあらわれている。伝統的な分業が望ましいLifeDesignREPORT242005.9WATCHINGと考えられている場合、男性の生活は仕事優先が望ましく、女性の生活は家庭優先または仕事と家庭の両立が望ましいという意見が多くなる。逆に、伝統的な分業が望ましくないと考えられれば、男性の生活は仕事優先という意識や女性の生活は家庭優
6、先または仕事と家庭の両立という意識は低くなる。仕事と、家庭生活または地域活動への男女の望ましいかかわり方の調査結果をみると、男性の生活は仕事優先、女性の生活は家庭優先または仕事と家庭の両立という意見が多くなっている(図表3)。97年から04年の変化としては、男女の生活とも、仕事優先にすべきという回答が増えたことである。この背景には、雇用環境が悪化し、仕事を何よりも優先した生活をしなければ安定した雇用の確保や賃金の増加が望めなくなってきているということがあるとみられる。図表2「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」に
7、賛成と答えた割合の変化(性・年代別)(%)(%)8080男性女性71.67067.9701997年調査69.666.663.72002年調査66.26062.363.2602004年調査54.160.651.853.750.852.452.65047.45045.844.241.549.645.741.640.542.14043.84040.741.440.537.534.937.332.930.733.2303020代30代40代50代60代70代20代30代40代50代60代70代注:「賛成」+「どちらかといえば
8、賛成」と答えた割合。1997年は60代以上をまとめて集計している。資料:図表1と同じ図表3仕事と、家庭生活または地域活動への男女の望ましいかかわり方の変化注:男女計の集計結果である。資料:図表1と同じLifeDesignREPORT2005.925WATCHING性・年代別にみても、男女とも仕事優先が望ましいという意識が高まっている傾向は変わら
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