粉じんによる疾病の防止

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3、土石粉じん、金属粉じんがこれに該当します。作業場では、1種類のから数種類の粉じんが同時に発生する場合もあります。粉じんの化学的組成としては、無機粉じんと有機粉じんがあります。これらが混在することもあります。(1)有害性を左右する要因身体の機能としては、ホメオスタシス(恒常性維持機能)により、異物の進入に対しては、身体を保護するという機能が働いていますが、この防御機能が機能しなくなり(防御バランスが崩れること)ますと、疾病が表れるようになります。その反応限界は粉じんの種類と性質、量により決まりますが、細かいことは判っていません。その因子を上げますと次のとおりです。1粉じ

4、んの化学的組成2粉じんの粒径3粉じんの吸入量4人体側の要因(人による差等)(2)粉じんの化学的組成粉じんに含まれる化学物質の種類・量と有害性の程度を判断する資料も発表されています。化学物質の中には、即人体の影響が考えられる「特定化学物質」から、長い年月をかけて次第に身体に影響を与えるものとがあります。特定化学物質は別の「障害防止規則」によって規正されますので、ここでは、これ以外の粉じんに触れることとします。要するに、長期間にわたって吸入した場合に「じん肺」を起こすものがあります。前述の有機粉じんと無機粉じんでは、無機粉じんの方が有害性が大きいといわれます。①粒径および

5、吸入量粒径および吸入量により、身体の沈着部位が異なりますので、健康状態の質も異なります。詳細は「健康障害」に譲ります。2人体側の要因人体側の要因として上げられものとしては、性、年齢、体質、習慣、健康状態等種種のものがあります。詳細は別途健康障害について検討してください。以下その大要について述べてみたいと思います。11.粉じん障害防止規則が制定された理由「じん肺法」の歴史は古いですが、人体障害にいたる潜伏期間(10,20,30年)が長いため、その影響等の解明が遅れ、昭和50年代にいたり漸く「粉じん障害防止規則」が制定され、本格的な対応が迫られるようになってきました。すで

6、に規則が制定されいから20年を経過しましたが、未だに十分な対応が取られていない実態です。人体は元々「ホメオスタシス」によって機能維持として粉じんを排除するため鼻の機能いきちがあります。体内に入った粉じんの質、量等が閾値に達しなければホメオスタシスによって排除されます。しかしながら、科学技術の急速の発展は、人の機能を上回り、粉じんの量、質等が増加したのが対応を迫られる大きな要因です。ということは、鼻のフィルターとしての役目を超越してしまったということです。自動化された機械機能についていけなくなったということです。鼻の機能を考えて見ましょう。鼻は、5ミクロン以上のものでは

7、相当数(70%)が補足されるが、その他のものは気管および気管支または肺組織に沈着するといわれます。1ミクロン以下未満のものは鼻には殆ど補足されず一部のものは呼吸機能によって排出されます。肺組織の沈着率は1μm未満のところと2μm付近にピークがあり、気管および気管支への沈着率は6μm付近とされています。このような範囲が粉じん障害の対象となります。要するに身体が粉じんに曝されなければ障害は発生しないわけです。課題はそのための手段・方法をどう進めるかにあります。職場における方法としては、可能な手段・方法を用いて[粉じん障害防止規則]に則り次のようなことを考

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