日文原版《人生》夏目漱石

日文原版《人生》夏目漱石

ID:32563651

大小:57.80 KB

页数:8页

时间:2019-02-12

日文原版《人生》夏目漱石_第1页
日文原版《人生》夏目漱石_第2页
日文原版《人生》夏目漱石_第3页
日文原版《人生》夏目漱石_第4页
日文原版《人生》夏目漱石_第5页
资源描述:

《日文原版《人生》夏目漱石》由会员上传分享,免费在线阅读,更多相关内容在应用文档-天天文库

1、人生夏目漱石人生夏目漱石 空(くう)を劃(くわく)して居る之(これ)を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶(なほ)麕身(きんしん)牛尾(ぎうび)馬蹄(ばてい)のものを捉へて麟(きりん)といふが如し、かく定義を下せば、頗(すこぶ)る六つかしけれど、是を平仮名(ひらがな)にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺(おやぢ)の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵(しがらみ)抔(など)いふ意味を合点(がてん)し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞる

2、の謂(いひ)に過ぎず、但(たゞ)其謂に過ぎずと観ずれば、遭逢(さうほう)百端(ひやくたん)千差万別、十人に十人の生活あり、百人に百人の生活あり、千百万人亦(また)各(おの/\)千百万人の生涯を有す、故に無事なるものは午砲を聞きて昼飯を食ひ、忙しきものは孔席(こうせき)暖(あたゝ)かならず、墨突(ぼくとつ)黔(けん)せずとも云ひ、変化の多きは塞翁(さいをう)の馬に(しんにう)をかけたるが如く、不平なるは放たれて沢畔(たくはん)に吟じ、壮烈なるは匕首(ひしゅ)を懐(ふところ)にして不測の秦(しん)に入り、頑固なるは首陽山の薇(わらび)に

3、余命を繋(つな)ぎ、世を茶にしたるは竹林に髯(ひげ)を拈(ひね)り、図太(づぶと)きは南禅寺の山門に昼寝して王法を懼(おそ)れず、一々数へ来れば日も亦足らず、中々錯雑なものなり、加之(のみならず)個人の一行一為、各其由(よ)る所を異にし、其及ぼす所を同じうせず、人を殺すは一なれども、毒を盛るは刃(やいば)を加ふると等しからず、故意なるは不慮の出来事と云ふを得ず、時には間接ともなり、或は又直接ともなる、之を分類するだに相応の手数はかゝるべし、況(ま)して国に言語の相違あり、人に上下の区別ありて、同一の事物も種々の記号を有して、吾人(ご

4、じん)の面目を燎爛(れうらん)せんとするこそ益(ます/\)面倒なれ、比較するだに畏(かしこ)けれど、万乗には之を崩御(ほうぎよ)といひ、匹夫(ひつぷ)には之を「クタバル」といひ、鳥には落ちるといひ、魚には上がるといひて、而(しか)も死は即(すなは)ち一なるが如し、若(も)し人生をとつて銖分縷析(しゆぶんるせき)するを得ば、天上の星と磯(いそ)の真砂(まさご)の数も容易に計算し得べし 小説は此錯雑なる人生の一側面を写すものなり、一側面猶(なほ)且(かつ)単純ならず、去れども写して神(しん)に入るときは、事物の紛糾(ふんきう)乱雑なるも

5、のを綜合して一の哲理を数ふるに足る、われ「エリオツト」の小説を読んで天性の悪人なき事を知りぬ、又罪を犯すものの恕(ゆる)すべくして且憐(あはれ)むべきを知りぬ、一挙手一投足わが運命に関係あるを知りぬ、「サツカレー」の小説を読んで正直なるものの馬鹿らしきを知りぬ、狡猾(かうくわつ)奸佞(かんねい)なるものの世に珍重せらるべきを知りぬ、「ブロンテ」の小説を読んで人に感応あることを知りぬ、蓋(けだ)し小説に境遇を叙するものあり、品性を写すものあり、心理上の解剖を試むるものあり、直覚的に人世を観破するものあり、四者各其方面に向つて吾人に教ふ

6、る所なきにあらず、然れども人生は心理的解剖を以て終結するものにあらず、又直覚を以て観破し了(おほ)すべきにあらず、われは人生に於て是等(これら)以外に一種不可思議のものあるべきを信ず、所謂(いはゆる)不可思議とは「カツスル、オフ、オトラントー」の中の出来事にあらず、「タムオーシヤンター」を追(おひ)懸(か)けたる妖怪にあらず、「マクベス」の眼前に見(あら)はるゝ幽霊にあらず、「ホーソーン」の文「コルリツヂ」の詩中に入るべき人物の謂(いひ)にあらず、われ手を振り目を揺(うご)かして、而も其の何の故に手を振り目を揺かすかを知らず、因果の

7、大法を蔑(ないがしろ)にし、自己の意思を離れ、卒然として起り、驀地(ばくち)に来るものを謂(い)ふ、世俗之を名づけて狂気と呼ぶ、狂気と呼ぶ固(もと)より不可なし、去れども此種の所為を目して狂気となす者共は、他人に対してかゝる不敬の称号を呈するに先(さきだ)つて、己等(おのれら)亦曾(かつ)て狂気せる事あるを自認せざる可(べ)からず、又何時(いつ)にても狂気し得る資格を有する動物なる事を承知せざるべからず、人豈(あに)自ら知らざらんやとは支那の豪傑の語なり、人々自ら知らば固(もと)より文句はなきなり、人を指して馬鹿といふ、是れ己が利口

8、なるの時に於て発するの批評なり、己も亦何時にても馬鹿の仲間入りをするに充分なる可能力を具備するに気が付かぬものの批評なり、局に当る者は迷ひ、傍観するものは嗤(わら)ふ、而も傍観者必ずしも棊(き)を能くせざるを如何(いかん)せん、自ら知

当前文档最多预览五页,下载文档查看全文

此文档下载收益归作者所有

当前文档最多预览五页,下载文档查看全文
温馨提示:
1. 部分包含数学公式或PPT动画的文件,查看预览时可能会显示错乱或异常,文件下载后无此问题,请放心下载。
2. 本文档由用户上传,版权归属用户,天天文库负责整理代发布。如果您对本文档版权有争议请及时联系客服。
3. 下载前请仔细阅读文档内容,确认文档内容符合您的需求后进行下载,若出现内容与标题不符可向本站投诉处理。
4. 下载文档时可能由于网络波动等原因无法下载或下载错误,付费完成后未能成功下载的用户请联系客服处理。