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时间:2018-03-15
《No22000 探究学習の進め方①探究学習の基礎とし …》由会员上传分享,免费在线阅读,更多相关内容在学术论文-天天文库。
1、フォーラム理科教育No.22000探究学習の進め方①探究学習の基礎としての研究過程論伴幸成愛知県立一色高等学校k400844e@m2.aichic.ed.jpキーワード:探究学習、研究過程論(受付け:2000年3月31日)Ⅰ.はじめに新しい高等学校学習指導要領(文部省、1999)では、「探究する能力や態度を育成する」とした前回改訂の内容を踏襲するだけでなく、「自然に関する関心や探究心を高め」と、新たに「探究心」という言葉が盛り込まれた。自ら問題を解決する能力を高めること、すなわち、新しい学力観の提起に合わせて行われた理科における探究学習の導入は、前回の学習指導要領(文部省、1989)の柱
2、だったはずである。理科における探究学習の導入ははたして順調に行われたであろうか。筆者には、とても順調と言える状態ではないと思われる。新しい指導要領では、全体の授業の中に総合的学習が組み込まれ、理科の中には理科基礎が置かれる。理科基礎では「自然の探究・解明や科学の発展の過程について」、すなわち科学史を「観察、実験などを通して理解させる」ことになっている。この場合に、科学史における自然の「探究」は現在生物ⅠBや生物Ⅱで扱っている「探究」学習と同じものなのだろうか。「探究」や「探究学習」とはいったいどんな事柄を扱い、あるいは理解または体得させることなのか、「探究」という概念は極めてあいまいなま
3、ま使用されているように思われる。探究学習を問題にしようと思えば、現在探究学習として行われていることは何なのか、それがほんとうに探究学習と呼ぶことができるものなのか、現状を分析するところから出発するべきであろう。しかしながら、そのような方法では、現状の問題点を指摘するばかりでどのような探究学習を進めるべきかについての前向きな提言が最後になってしまい、読者にも共感が生まれにくいと思われる。そこで、現状の問題点の整理は次回以降に譲り、初回から探究学習の基礎となるべき研究過程論を紹介したい。同じく「探究」を主題としながら、米国のBSCS黄版(代表的な生物の教科書、BSCS-AnInquiryin
4、toLife(fourthedithion)、1982)に紹介されている探究活動と、前回の改訂以降に日本の生物ⅠBの教科書に導入された探究学習の内容はあまりに異なっている。BSCSでは、あることを解決してみようとして、様々な図形を分類するなどという題材が示されているのに対して、日本の教科書では、顕微鏡の使い方・ペーパークロマトグラフィなどという特定の研究方法(以前は実験として取り扱われてきたもの)をどのように利用するか、という主-1-題がほとんどのように思われる。このような我が国の実験と米国の探究の違いも、研究過程論の観点に立てばよく理解できる。筆者は、すべての探究学習は研究過程論に立脚
5、して進められるべきと考えているが、研究過程論そのものが完成されたものでもなく、この考え方を初等中等教育に導入しようとする事に対しては批判も多いと想像される。間違っていると思われる方からは大いに批判を浴びせていただきたい。筆者の問題提起により、探究学習とはどのような事柄を学ばせるものなのか、議論が深まればそれだけでもいいし、研究過程論を改善する事にもなると期待される。Ⅱ.田中一の研究過程論北海道大学理学部物理学教室の教授だった田中一(たなかはじめ)は、多くの物理学の論文を分析することにより、論文に含まれる文は、いくつかのカテゴリーに分類できることに気が付いた。「課題」の提示、課題を解決する
6、ための「アイデア」、アイデアを用いた課題の「展開」、展開による課題の「結論」と、新たな「課題」の提示である。田中が最後にまとめた著書(田中、1988)では、「結果」や「評価」などさらに多くの要素を含んでいる。私達が原著論文を書く場合、最初にIntroductionとして、自分が扱おうとする科学上の問題点とその問題が生じた歴史的な過程を記述する。これが「課題」であり、「課題」は以前の論文のDiscussionで提起されたものである場合が多い。Introductionに続いて紹介されるMaterialandMethodsでは、その「課題」を展開するためにどのような方法が用いられたかを記述する
7、。これが「課題」を展開する場合の「アイデア」である。ある研究を進めるための「アイデア」の紹介のためだけに論文が発表される場合もある。研究活動の結果を紹介するResultsは、研究の「展開」に相当する。最後に書かれるDiscussionは、Introductionに対応する部分で、「課題」を再び確認し、「課題」がどの程度解決されたかを評価する。これが「結論」である。「結論」が報告されると同時に、次の研究「課題」が提示されることが多い。
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