学生相談の心理教育プログラムに関する文献的研究-ライフスキルの観点から

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1、東京工芸大学工学部紀要Vol.33No.2（2010）62学生相談の心理教育プログラムに関する文献的研究－ライフスキルの観点から－*横山孝行Areviewofthepsycho-educationalprograminstudentcounseling:Fromtheperspectiveoflifeskills*TakayukiYokoyamaThepurposeofthisstudywastoreviewthecontentofthepsycho-educationalprogramsinstudentcounselingfromtheperspectiveofthelifeski

2、lls,andtoconsiderdevelopmentandimplementationofthelifeskillsprograminstudentcounseling.Thoseprogramswererelatedtoself-awareness,effectivecommunication,copingwithstress,empathy,interpersonalrelationshipskills,copingwithemotionsandcreativethinking.Therearefourrecommendationsforfurtherpsycho-educat

3、ionalprogramdevelopmentandimplementationinstudentcounseling.1)Itisnecessarytodevelopandimplementtheprogramsoftenlifeskillsincludingdecisionmaking,problemsolvingandcriticalthinking.2)Everyprogramshouldincludeself-awarenessandeffectivecommunication.3)Itisnecessarytodevelopassessmenttooltomeasurest

4、udent’slifeskills.4)Itisveryimportanttoconductprogramevaluationtoprovetheprogrameffectivenessなどに分類された。そして、それらの目的が世界保問題と目的健機関（WorldHealthOrganization；WHO）が提唱し学生相談機関の活動（業務）は①援助活動、②教ているライフスキルの概念と、一部重なっているこ３）育活動、③コミュニティ活動、④研究活動の４つにとが報告されている。１）分類できるという。学生相談機関の教育活動とはライフスキルとは「日常生活で生じるさまざまな「学生の心理社会的知識、社

5、会的スキル・コミュニ問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するケーションスキルの学習の促進を目的とした教育ために必要な能力」と定義された心理社会的能力で４）的プログラムを、学内の他の部署と協働して、あるある。個人が身体的、精神的、社会的に健康的ないは学生相談機関自身の企画によって実施する活行動を選択できるようになるためには、学校や家庭、動」といわれている。全国の856の学生相談機関の職場、コミュニティで健康についての情報提供や教取組を調査した研究では、524の機関で学生を対象育を行い、ライフスキルを高めていくことが必要だ４）に様々な内容の教育活動が行われていることが明といわれている

6、。特に学校は多くの青少年が所属２）らかになっている。その教育活動として、ストレした永続的な組織であり、プログラム開発の経験をスやメンタルヘルスなどの講演会、相談機関主催の積み重ねることができるため、学校でのライフスキ４）セミナーやワークショップ、心理療法的グループなル教育が最善だという。また、特定のライフスキ２）どが行われている。また、学生相談機関が主催しルを育成する方法より、ライフスキルを包括的に育て行われた41の心理教育プログラム（以下、プロ成する方が健康的な行動を促し、問題行動を減らす４）５）６）グラム）の“目的”を内容分析した結果、「自己理効果があると考えられている。学生がライ

7、解」や「コミュニケーション能力向上」「対人関係」フスキルを包括的に獲得することで、健康的な行動＊東京工芸大学学生支援センターカウンセラー2010年9月15日受理東京工芸大学工学部紀要Vol.33No.2（2010）63を身に付け、様々な問題を予防できることは、学生方法生活や卒業後の生活を送る上で有効なことである。これまで多くの実践者によって様々なプログラム本研究ではプログラムを「正課外教育の一環としが行われてきたが、プログラムの概念や手法は確立