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时间:2019-03-06
《日本语の音読において学习者はどのようにポーズをおくか》由会员上传分享,免费在线阅读,更多相关内容在教育资源-天天文库。
1、“世界の日本語教育”15,2005年11月日本語の音読において学習者はどのようにポーズをおくか—英語・フランス語・中国語・韓国語を母語とする学習者と日本語母語話者の比較—石崎晶子*キーワード:ポーズの位置,ポーズの頻度,ポーズの長さ,句構造要旨本研究では,英語・フランス語・中国語・韓国語を母語とする学習者の音読,および日本語母語話者の音読を資料として,学習者と母語話者ではポーズのパターンが異なるか,学習者の母語によって差があるかを検討した.その結果,学習者間で母語による差はみられなかったが,母語話者との比較から,(1)学習者は,母語話者よ
2、り発話節が短い.(2)左枝分れ境界で,学習者は母語話者よりポーズの頻度が高い.(3)母語話者は文節中にポーズを置かないが,学習者は文節中にポーズを置く場合がある.(4)母語話者は文末に必ずポーズを置くが,学習者には文末のポーズの欠落がみられる.(5)学習者の文末のポーズは,母語話者より短い.という学習者に共通した特徴が観察された.1.はじめにゼミや研究会での日本語学習者の発表がわかりにくい.こうした声を耳にすることがある.石崎(2004)は,日本語教師33名に行ったアンケート調査で,学習者の音読にわかりにくさを感じたことがあるという回答が
3、75%を越えたことを示している1.これは,何に起因するのであろうか.大石(1964)は,話しことばのわかりやすさの度合いを意味するリスナビリティー(聞き易さ)——————————————————*ISHIZAKIAkiko:東京大学教養学部非常勤講師.1‘学習者の音読でわかりにくいと感じたことがあるか’という質問を行い,‘わかりにくさを感じたことがある’25名(76%),‘ない’4名(12%),無回答4名(12%)という結果を得ている.‘わかりにくさを感じたことがない’と回答した4名も,‘学習者の音読を文字なしで聞く機会がないから’‘授業
4、では学習者が音読する文をすでに把握しているから’などを理由としており,音声上の問題を否定するものではないとしている.[]7576世界の日本語教育の問題点を,発音,用語,構文,話の組み立て,聞き手への適応の5つに関する事柄に大別している.このうち発音に関する事柄には語音,アクセント,イントネーションおよびプロミネンスとともにポーズを挙げ,‘ポーズが文の構造や話の組み立てに即して置かれるかどうかは,聞きやすさにきわめて大きく影響する’(大石1964:121)と述べている.石崎の調査でも,わかりにくさの理由として,‘区切り方が不適切’という回答
5、が多くみられた2.学習者の音読をわかりにくいと感じさせる原因はさまざま考えられるが,本稿ではその1つとしてポーズを取り上げ,学習者が実際にどのようなポーズの置き方をしているかを検討する.2.先行研究ポーズを扱った研究の多くは,日本語母語話者(以下,日本語話者)の発話を資料としたものである.これらは大きく2つの分野に分けることができる.第1は,日本語話者がポーズを入れる位置,長さにどのような規則性があるかを明らかにすることを目的とするものである(上野1989;大石1971;大野・三輪1996;海木・匂坂1991,1996;小磯他2003;杉
6、藤1985;中川・小林1995).これらはポーズが挿入されやすい位置が文構造と関連していることを示している.また,ポーズ長に関しては,海木・匂坂(1991)がポーズ長の累積分布の形態が1モーラおよび3モーラの2つのピークを持つ双峰分布,あるいは1モーラまたは3モーラをピークとする単峰分布をなすことを示している.また,大野・三輪(1996)はモーラに換算することでテキストタイプとの関係が浮かび上がることを示し,モーラを単位として相対的にみることがポーズの観察に有用であると指摘している.第2は,ポーズが聞き手にどのような影響を与えるかを探るも
7、のである(東・津熊1989;河野2001;郡1996;杉藤1986,1987,1991;平埜1991;広実1994).これらは,ポーズの有無あるいは長短が理解,聞きやすさ,知覚上の発話速度などに一定の影響力を持つことを示している.河野(2001)は,意味的な切れ目に置かれたポーズは理解を促進するが,意味の切れ目と一致しないポーズは理解を阻害することを示している.日本語学習者の発話を資料としてポーズの特徴を記述した研究には,石崎(2004),奥本(1995),山根他(1990),遠山(2002)がある.これらの研究はデータの種類(音読/即時
8、発話/対話)も,ポーズの同定方法(音響的ポーズ3/知覚的ポーズ4)も,分類方法(2分類~15分類)もまちまちであるが,第二言語(以下,L2)では,意味の切れ目と一致しない位置にポーズが置かれる
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