市民が行うaedを使用した早期除細動（pad)

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3、いて】１．はじめに　「コーナー誕生秘話」でもご紹介致しましたが，１９８６年１月２２日，ダイエー対日立のバレーボールの試合中に、１９８４年のロサンゼルス五輪女子バレーボールにおいて、アメリカに銀メダルをもたらし、当時「ダイエー」に所属していたエースアタッカーのフロー･ハイマン選手が試合中に突然倒れ、試合が中断することもなく、試合会場から担架で運び出されるTVニュースが米国で放送された時、ニュースを見ていた米国人から、「なぜ、日本人は心肺蘇生法をしないのか」と強い批判を受けました。２００２年１１月２１日のカナダ大使館で

4、起こった高円宮殿下（47歳）のスカッシュ練習中の心臓突然死、翌日の１１月２２日には「福知山マラソン」において競技中の５８歳と５９歳の男性が、そして同日に行われていた「名古屋シティマラソン」の競技中に５8歳の男性が心臓突然死で死亡する事故が重なりました。さらに、本年６月にフランスで開催されたサッカーの国際大会、「ＦＩＦＡ　コンフェデレーションズカップ」の準決勝において、試合中のカメルーン代表のフォエ選手が心臓突然死が原因と推定される状況で急逝しました。（緊急特集Ｖｏｌ１．２をご覧下さい。）高円宮殿下の事例では、その場

5、に居合わせた大使館員、マラソンの事例では沿道5Kmごとに配置されていた救急救命士やマラソンに参加していた医師や看護師による心肺蘇生法が実施され、救命リレー（救命の鎖：ChainofSurvival）の連携が行われましたが，その命を救うことはできませんでした・・・・【救命の鎖：ChainofSurvival】　これらの事例において、もし「自動体外式除細動器（AED：Ａutometedexternaldefibrillator）」が使用されていたならば・・・この人々の尊い生命は，あるいは救われていたかもしれません・・・

6、・２，心肺蘇生法国際ガイドライン２０００について　これから，ＡＥＤの説明を始めたいと思いますが，その前に，まず「米国心臓協会（AHA:：AmericanHeartAsosietion）」が，３年前の西暦２０００年に策定した心肺蘇生法の国際基準である，「心肺蘇生法国際ガイドライン2000（以下，Ｇ・２０００と呼びます。）」について説明致します。米国心臓協会（ＡＨＡ）では，過去における心臓突然死の事例と，その場において応急手当を実施した者（バイスタンダー）に関するデータと統計に基づき「心肺蘇生法」の国際基準と，心臓突然

7、死に陥った者をより多く救命するための指針などを策定しました。日本においても，この「Ｇ・２０００」に基づき，「心肺蘇生法」の改訂が行われ，現在は日本全国で「Ｇ・２０００に基づく心肺蘇生法」が指導されています。　もちろん，このＨＰの「救命のレッスンＡＢＣ」においても，「Ｇ・２０００に基づく心肺蘇生法」をご紹介しています。さらに，ＡＨＡでは，「倒れた者のすぐ隣に居合わせた一般市民（バイスタンダー）が、AEDを使用して直ちに除細動（心臓への電気ショック）を行える体制づくり」を求めています。次の項目では，ＡＥＤと，一般市民に

8、よる早期除細動実施システムについてご紹介したいと思います。３，自動体外式除細動器（ＡＥＤ）と，市民によるＡＥＤを使用した早期除細動システム（ＰＡＤシステム）について　2000年に米国心臓協会（ＡＨＡ）により発表された「Ｇ・２０００」に基づき，日本における「心肺蘇生法」も従来の方法から大きく変わり、より簡単に，早く実施できるようになり、「心肺蘇生法」における「