児童虐待死亡事例検证报告书

《児童虐待死亡事例検证报告书》由会员上传分享，免费在线阅读，更多相关内容在教育资源-天天文库。

1、児童虐待死亡事例検証報告書平成１８年１０月福島県児童虐待死亡事例検証委員会目次はじめに１１事例の概要２（１）事例の概要２（２）対応の経過２２事例の検証による問題点・課題の整理４（１）児童相談所の対応について４①虐待の評価・認識に関する問題４②子どもの安全確認に関する問題５③ソーシャルワーク手法の転換に関する問題６④立入調査に関する問題７⑤ケース検討会の運営に関する問題８⑥ケースの進行管理とスーパービジョンに関する問題８（２）教育関係機関の対応について９①虐待対応への認識に関する問題９②就学時健康診断等における虐待認識に関する問題９③危機管理対応の認識に関する問題１０④教

2、育行政機関における組織的虐待対策に関する問題１０（３）村保健福祉課の対応について１０①保健医療面からの介入に関する問題１０②要保護児童対策地域協議会（児童虐待防止ネットワーク）未整備に関する問題１１（４）警察の対応について１１（５）児童相談所の体制について１２３具体的な方策１２（１）児童相談所の機能の充実１２①直接的な安全確認の重視と適切な援助方針・計画の策定１２②状況の変化に対応した適切なアセスメント及び進行管理１３③アセスメントに基づく援助方法の選択と実行１３④ネットワークにおける主導性１３⑤虐待対応専門職員の配置または虐待対応班の設置１３（２）教育関係機関の対応力

3、の強化１４（３）保健医療機関の対応力の強化１５（４）警察の対応力の強化１５（５）関係機関の連携強化１５（６）児童虐待に関する研修の充実１６（７）児童相談所の組織体制の強化１６（８）児童相談を支援する体制づくり１６おわりに１７(資料）児童相談所管轄区域図１９児童相談所(相談室）の所在地、管轄区域の状況２０児童相談所の組織２１児童虐待死亡事例検証委員会設置要綱２３児童虐待死亡事例検証委員会の検討経過２５はじめに児童虐待が社会問題となり、深刻化するなかで、福島県泉崎村において、平成１８年５月２８日、３歳の男児が虐待で死亡し、平成１８年７月２８日、父母が保護責任者遺棄致死容疑で

4、逮捕されるという事件が発生した。この事件は、過去に長男に対する虐待による親権喪失宣告を受けた父母によって繰り返された虐待事案であることに加えて、長年にわたり児童相談所が関わりながら、子どもの命を守ることができなかったという最悪の事態に至ったため、全国的に注目を集め、多くの方々から厳しい批判が寄せられた。福島県では、この事件の発生と厳しい批判を厳粛に受けとめ、二度と同じような事件を起こさないために、児童虐待死亡事例検証委員会を設置し、３ヶ月間、事例の検証を行い、今後の取り組むべき課題や解決策を検討した。この男児は三男であり、この家庭には二女と二男がいるが、検証委員会が作業

5、を開始した後に、父母は二男に対する保護責任者遺棄致傷容疑で逮捕されている。この事例では、父母による二女と二男への虐待の問題に対して、児童相談所のみならず、地元の保健福祉課、学校、教育委員会、警察などいくつもの関係機関が関与していた。それぞれの機関が、虐待事例として受けとめ、案じていながら、どうして最悪の事態が防げなかったのか、それぞれがどのような対応をすればよかったのか、事例の経緯について見直しを行った。この検証委員会は、今後の児童虐待防止対策を構築する上での課題を洗い出すことを重要な目的としており、関わりのあった機関や関係者の個別の判断について責任を追及するものではな

6、い。検証結果から得られた課題については、今後の関係組織並びに機関の課題として位置付け、現場担当者の努力だけを求めるものではなく、現場担当者を支援する組織的な対応力の強化、及び関係機関の連携のあり方など、様々な角度・観点から強化策の検討を行った。この事例から、児童虐待の再発防止に向けて、学び取れるものを真摯に学びとり、二度とこのような不幸な事件が起きないよう、問題点や課題を整理し、具体的な方策を提言するものである。-1-１事例の概要(1)事例の概要平成１８年５月２８日朝、父母によって三男が医療機関に運ばれ、死亡が確認された。三男に「衰弱、擦り傷」がみられたことから、医療機

7、関から警察に通報され、捜査が入った。平成１８年７月２８日午後１０時３０分頃、父母が、三男への保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。さらに、父母は、８月１８日、二男への保護責任者遺棄致傷容疑で逮捕され、９月８日には、福島地方検察庁が、父母を三男二男に対する保護責任者遺棄致死傷罪で、加えて父を二女に対する暴力行為等処罰に関する法律違反で起訴した。○家族の状況父４０歳(虐待者）母３３歳（虐待者）二女８歳・小学２年二男６歳・小学１年三男３歳(死亡）※長女（平成７年生まれ）は、生後３ヶ月で乳児期の突然死。長男（平成８年生まれ）は、父母の親権喪失審判に