《海藻垂直分布》doc版

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1、ノート④４．海藻の垂直分布海藻の垂直分布を規制する主な要因１）潮間帯に生育する海藻→潮汐による干出・・・乾燥，温度２）タイドプール　　〃→温度，海水の濃度変化３）潮下帯　〃→光（量・質）１）潮間帯に生育する海藻の乾燥に対する特性　対馬，紀伊半島，伊豆下田沿岸での例〈プリント５，①：図8.11〉　　・ある高さにおいて，ある決まった種によって占められる。　　　海藻を含む底生生物の潮間帯における分布の一般的な姿　☆潮間帯における水分要因の垂直方向の勾配と，　　　それぞれの海藻の水分に関する生理特性によって主に決定さ　　　れている。・地中海のBangiafusco

2、purpurea（紅ウシケノリ）：半月以上干出。→日本沿岸でもウシケノリは海藻生育帯の最上部〈①〉　　　・Pelvetiacanaliculata（褐エゾイシゲ類）の干出と光合成の関係　　　相対湿度40%，14℃の空気中に６日間置いた藻体　〈②：図8.12〉　　海水に戻した直後－光合成活性（酸素発生速度）は0%　　海水中に５日間置く－　　〃　　　　100%回復　　　相対湿度40%，14℃の空気中に２８日間置いた藻体　　海水中に１２日間置く－光合成活性が50%回復★潮間帯上部の干出面に生育している海藻は耐乾性に優れている。4ノート④２）タイドプールに生育する

3、海藻の温度に対する特性　タイドプール（T.P.）の海水　　　夏－外海より高温（40℃以上），冬－外海より低温晴天時－濃縮，雨天時－希釈　上位のT.P.，小さい・浅いT.P.ほど著しい・40℃，1hr→25℃：光合成活性の回復（25℃で測定）〈③図8.19〉　　ﾎｿｴﾀﾞｱｵﾉﾘ　　　40℃に浸した影響で25℃に戻した直後はPが60%まで低下。　　　その後，回復して20hr後にはPが3倍　★タイドプールに生育している海藻　温度や成分など外海と著しく異なった水中においてもＰ活性を失い　にくく，外海水が供給されると速やかに活性を回復する能力がある。３）潮下帯に生

4、育する海藻の光に対する特性　3-1)　海洋における光環境太陽が放射する光→放射エネルギー（radiantenergy）〈プ６,①②〉　　・地球の大気表面1,400W/m2の光量：太陽定数（solarconstant）99%が波長（wavelength）200～4,000nm　　・地上（海面上）熱帯地方，70%（1,000W/m2）温帯地方，50%以下　　この内，人間の目で感じることができる光＝可視光（visiblelight）☆植物の光合成に必要な光＝光合成有効放射PAR（波長400～700nm）　　Photosyntheticallyactiveradi

5、ation4ノート④海中での光量の変化〈プ６,③〉　・Lambert-Beerの公式　　　I=I0e–kD　　　　　I：水深D（m）での光量，I0：海面上での光量，e：自然対数の底，　　　　　k：吸光係数or消散係数（extinctioncoefficient）　　　☆I0が一定の時，logIとDとは直線関係で，-kが直線の傾きI/I0＝e–kD　，lnI/I0＝－kD　　　★水深が1m増すごとに光量は1/ekずつ減少するID+1／I＝I0e–k(D+1)／I0e–kD＝e–kDe–k／e–kD＝e–k／1=1／ek　　　純水：k=0.039，熱帯の外洋水

6、：k=0.15以下，沿岸k=0.15～0.3　　・消散係数と透明度（transparency）との関係〈プ６,④〉海洋：k=1.7/Tr，湖水：k=1.9/Tr　　　・補償深度（compensationdepth）植物プランクトンの光合成と呼吸とが等しくなるような深度　↑有光層（photiclayer）　　　補償深度－－－－－－－－－－　↓無光層（aphoticlayer）　　　水面光量を100%とした時の相対照度が1%になる深さ外洋水130～150m，黒潮域120m，親潮域50～60m，内湾10～20m，湖沼10～30m光量の測定　・照度計：人間の目の感

7、度にあわせてある〈プ６,⑤〉　　　ロドプシン（光受容体）556nmにPeak，400～700nm　　　人間の目で見た明るさ，単位lux：照度（illuminance）　・放射熱量：光エネルギーの総量を測定する→放射照度（irradiance）　　　　全波長域，単位　W，J，cal　　　　1W/m2＝1J/m2/s=1.433×10-3cal　・光量子量：光子束密度（photonfluxdensity），400～700nm　〈⑥〉単位　E（アインシュタイン），mol（モル）1E=1mol=6.02×1023photon(quanta)4ノート④6月晴天時の正

8、午，2000mmol/m2/s以上　　　1klux=1W/m2=2