はじめに 日语毕业论文

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1、はじめに中日の地理関係を表現する常套句は「一衣帯水」という。帯のように狭い川を隔てて近接している親しく付き合えるお隣さん、という意味合いで使われるとされている。しかし、日本人から見ると、中国は「近くて遠い国」という人が多く、中国人から見ると、「日本は侵略事実を認めたくない国だ」と気持ちがすっきりしない人も多い。ただ今の世界は戦火が飛び散る事件はまだ存在しているが、平和と協力こそ時代の主題である。但し、連帯関係が必要とするアジア地域には、中日関係は過去不幸な戦争経歴によってずっとわだかまりがあり、しかもその当事者たちが亡くなり、若い世代ばかりになるにつれ、

2、両国間の誤解と不信がだんだん深くなった。近年に日本が「東アジア共同体」理念を丁重に提案すると、二十世紀の「大東亜共栄圏」と同じ轍を踏むことになろうかと気になって涼しい目で眺めている人が多いようである。　硝煙こめる戦場と比べたら、われわれは幸せだと深く感じ、世界全体の平和を守る決心もいつでも胸に刻んだ。しかも、アジア諸国は昔ながら友好文化交流が行われたので、後の世もこの有り難いゆかりを延長して隣国と仲良くするべきだと思う。　本稿の目的は第二次大戦中の軍国主義が染み込んだ日本民族を認識して歴史を直面し、二者の性格の内質を見極め、アジア諸国間の誤解を解消、信頼

3、感を深め、アジア諸国の関係が今後より友好、誠実、順調に発展するため提案することである。そうしたら、アジア諸国の親善関係、中日両国を真に「一衣帯水」のお隣さんのように付き合え、アジアと共に東洋文明を十八世紀以前のように世界文明の中心という輝かしい地位に蘇させることは夢ではない。　17第一章　大東亜共栄圏：日本アジア侵略の代名詞1.1「大東亜共栄圏」の定義と背景　　1941（昭和16）年に、日本がイギリスやアメリカ合衆国に宣戦布告をし太平洋戦争（大東亜戦争）を起こし、アジア全体に進出し、1943(昭和18)年には日本が占領地域で欧米列強の殖民地支配から「解放

4、」させた東南アジア各国首脳が東京に集まって大東亜会議を開催し、大東亜共同宣言が採択されたのが大東亜共栄圏が正式的に発足した。東アジア・東南アジアに日本を盟主とする共存共栄の新たな国際秩序を建設しようという幕末以来日本の夢だった。　「大東亜共栄圏」の出現は「近代日本のアジア主義」理念との関係がある。西洋列強が東洋侵略を加速しつつあった危機に際して、「外交戦略としてのアジア主義は、主に「大陸政策」、「大東亜共栄圏」の範囲内に限定されていた　林慶元、楊斉福《大東亜共栄圈源流》、社会科学文献出版社2006年。日本語訳は筆者による。。1938(昭和13)年11月3

5、日に近衛文麿内閣は『大東亜新秩序建立』の宣言を発表し、日本・満洲国・中華民国を一つの経済共同体つまり「大東亜共栄圏」とした。1.２「大東亜共栄圏」の実質　日本は「大東亜共栄圏」の建設を名目として掲げたが、「大東亜が日本の生存圏」であると宣伝し、日本が支配し、日本のために資源を確保し、中国、東南アジアを資源の供給地域に、労働力を現地調達、掠奪、強制使用し、南太平洋を国防圏として位置付けるものと企んで、人物両面の資源の収奪などが戦争の最初から最後までに貫かれていた。また、中華民国に満州国を事実上の承認を強要させる目的もある。たとえ民間人の大川周明　国家主義者

6、。山形県生まれ。東大卒。軍部に接近、三月事件・五一五事件などに関与。第二次大戦、A級戦犯（1886-1957）。の「大亜細亜主義」であれ、軍人の石原莞爾　陸軍中将。鶴岡市生まれ。満州事変の首謀者。日中戦争勃発当時の参謀本部作戦部長。世界最終戦論を唱え、東亜連盟を指導（1889-1949）。の「東亜細亜連盟」であれ、大東亜共栄圏の中身はまったく同じ、東亜各国を極力略奪と支配しようとする陰謀であった。日本占領下において、「興亜」から「侵亜」への質的な変化を遂げ、「共栄圏」は日本だけの「独栄圏」となり、「アジアの盟主」は「アジアの殖民者」となってしまった。17

7、1.3　「大東亜共栄圏」夢の形成要素1.3.1　日本列島とアジア大陸の関係　日本列島はアジア東北部の隅に位置して、太平洋と日本海に囲まれた、総陸地面積が37万平方キロ、中国の黒竜江省の面積に相当する島国である。農業に適する平野面積が10万平方キロである。領土は北海道、本州、九州、四国との四つの島と6800余りの小さい島嶼から構成される。鉱物資源が乏しく、工業化するには海外の資源に厳重に依存し、外来攻撃に対応する幅がないため、抜き切れない危機感と並びに「海外雄飛」の雄心から清の勢力範囲を打破し、西洋列強相手にアジアの植民地を争った。1.3.2　軍国主義の構

8、成要素1.3.2.1近代日本天皇制度近代日本の天皇制は、十九世紀の西洋勢力の侵入