避妊法(contraception)

《避妊法(contraception)》由会员上传分享，免费在线阅读，更多相关内容在学术论文-天天文库。

1、避妊法(Contraception)ミシガン大学日本家庭健康プログラム浅井宏友＜はじめに＞避妊法については、日本ではコンドーム、基礎体温法、腟外射精といった簡便で安価な古典的避妊法が主体で、IUD（子宮内避妊具）、ピル、避妊手術といった避妊効果の高い近代的避妊法の普及は低い状態にとどまっています。さらに、日本の統計では女性の14.2％が人口妊娠中絶を経験し、そのうち反復中絶が23.6％にも及んでいます。10歳台と40歳以上の妊娠では、その約3分の2が中絶に終わっています。避妊を男性任せにしていては、望まない妊娠の回避は困難です。望まない妊娠や性感染症を避けるために、現在入手可能な避妊法につい

2、て知っていただくとともに、その長所・短所を理解し、それぞれにあった避妊法の選択の一助となることを期待しています。＜避妊効果ランキング＞避妊効果が最も高いもの：IUD、避妊薬注射法、インプラント、避妊手術避妊に効果的なもの：経口避妊薬、皮膚貼付薬、腟リング、コンドームと殺精子剤の併用避妊効果が低いもの：ペッサリー(サービカルキャップ/ダイアフラム)、コンドーム単独、基礎体温法避妊効果の最も低いもの：殺精子剤単独、腟外射精（避妊法とはいえない）ただし、性感染症（HIV/AIDS、淋菌・クラミジア感染、B型肝炎など）の予防には、コンドームのみが有効です。8それでは、それぞれの避妊法について、詳しく

3、見ていきましょう。＜短期間有効な避妊法(ホルモン剤による方法)＞１、ピル（経口避妊薬OralContraceptive）エストロゲン（女性ホルモン）とプロゲスチンの働きにより排卵を防ぎます。現在の主流は、エストロゲンによる血栓症などの副作用を抑えるために、エストロゲン量を50μg以下（ほとんどが20－35μg）に抑えた低用量ピルとなっています。利点：使用中止後すぐに妊娠が可能。月経（生理）が軽くなる。にきびや多毛の改善。卵巣がんや子宮体癌のリスクを減らす。欠点：血栓症のリスクを増やす。毎日内服する必要がある。35歳以上の喫煙者などには禁忌。吐き気、頭痛、乳房痛、不正出血は、内服後およそ3ヶ月

4、以内に改善します。飲み忘れた場合の対処：　　　１錠だけの飲み忘れの場合、忘れた１錠をすぐに内服し、次のピルは時間通りに内服します。この場合、他の避妊法や緊急避妊は不要です。しかし、２錠以上飲み忘れた場合、すぐに１錠内服し、次のピルは時間通りに内服します。この場合、続く７日間は他の避妊法を併用する必要があります。年間失敗率（妊娠率）：0.3～8％注：各種避妊法使用開始1年間の失敗率（妊娠率）を年間失敗率として、それぞれの方法に記載してあります。○ミニピルエストロゲンが禁忌の方に、プロゲスチンのみの避妊薬が存在します。特徴はピルとほぼ同様ですが、毎日決まった時間（数時間の誤差も許されない）に飲ま

5、なければ、避妊効果が低下します。２、皮膚貼付薬（パッチThePatch）8テープ薬で、腕や肩やお腹などに貼ることで、ピルと同様のホルモンが皮膚から体内に吸収されます。１週間毎にテープを張替え、３週間目はテープを張らずに休薬します。その間に、月経が起こります。特徴もピルとほぼ同じですが、１週間に一回の張り替えでよく、飲み忘れを防げるいう利点があります。しかし、エストロゲン量がピルに比べて多くなる傾向にあり、血栓症などのリスクがやや上昇するという欠点があります。年間失敗率：0.3～8％１、腟リング(VaginalRing)やわらかいプラスチック製のリング（商品名：NuvaRing®）で、自分で腟

6、の奥に挿入することになります。このリングには、エストロゲンとプロゲスチンが含まれており、持続的に体内に吸収されます。３週間腟内に挿入した後、続く１週間はリングを外しておくと、その間に月経が起こります。上記ピルの特徴と類似しますが、挿入と抜去を自分で出来る点と、３週間に１回の交換で済むという利点があります。年間失敗率：0.3～8％２、注射法(ContraceptiveInjections)3ヶ月ごとに、上腕や殿部の筋肉内にプロゲスチン（商品名：Depo-Provera®）を医師により注射されます。利点：3ヶ月間避妊効果がある。エストロゲンを使用しない。欠点：骨がもろくなる。体重増加がある。使用

7、を停止してもすぐには妊娠できない（大部分は10ヶ月以内に妊娠可能となる）。年間失敗率：0.3％＜短期間有効な避妊法(ホルモン剤以外による方法)＞8１、男性用コンドーム(MaleCondom)利点：利用法が簡単。入手しやすい。性感染症の予防が出来る。欠点：使用を誤ると失敗率が高い。男性の協力が必要。年間失敗率：2～15％ただし、殺精子剤と併用すると、ホルモン剤の避妊法であるピルと同程度の効果になることが知られて