平成19年度事業報告

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1、平成19年度事業報告はじめに三浦半島地区には493のマンションがあります(民間調査会社データ平成平成19年末現在)。この中には1000戸以上の団地型大規模マンションから10戸以下の小規模マンションまで、様々な形態がありますが、規模の大小を問わずその管理形態もまた様々であります。近頃は工場跡地や山地を開拓し新しく建設されるマンションがある一方、1964年に建てられて既に44年経過したものもあります。いずれのマンションにも共通することは合意形成の難しさから生じる管理組合運営の難しさであります。管理組合を構成する区分所有者はマンション管

2、理のプロではなく、それに専従するわけでもなく、理事会役員も１年ないしは２年で交代するなど、専門性、緊急性や継続性などに対応しにくい構造となっています。このような状況下で昨今「NPOよこすかマンション管理組合ネットワーク(以下よこ管ネットという)」への相談として増えてきたのは管理組合役員をどのように選出すればよいかという内容です。それぞれの管理組合が千差万別であるだけにこの質問に対して的確な助言を与えることはとても難しいことですが、まず何より大切なことは、「私たちのマンションは私たちで守る」、この意識をそこに住む区分所有者の皆さんが

3、どれだけ共有しているかに尽きるのではないでしょうか。このことは言葉で言うのは簡単ですが、これを実践に移すとなればかなり骨の折れることかもしれません。しかし、「私たちのマンションは私たちで守る」という発想を「私のマンションは私が守る」とほんの少し変えるだけで随分変わってくるのではないでしょうか。他人に頼るのではなく自分の中にその意識をしっかり持ち、行動に移すことが望まれます。もちろんワンマンな独断専行が許されないのは当然のことです。敷地も建物もエレベーターや電気設備も、その何十分の一、何百分の一かはお金を出して買った自分のものです。

4、そう考えれば「自分のものは大切に使おう」、「きちんとメンテナンスを施そう」、きっとそんな気持ちになって物を見る目が変わってくるのではないでしょうか。このような基本的考え方のもとに会員管理組合のマンションに住む皆様が、快適なマンション生活をエンジョイできることを願いながら、私たち「よこ管ネット」は平成平成19年度の活動を次のように行いました。通常総会風景　　　　　　　　　　　．マンション建物・設備簡易診断制度のスタート管理組合に対し、低廉な費用で建物の維持・保全及び大規模修繕や設備改修等の時期の判断や方針等について適切なアドバイスを

5、することによって、居住者及び管理組合の良好な住環境を確保することを目的に簡易診断制度をスタートさせました。PR不足のため、平成19年度は２組合に対して実施したに過ぎませんが、今後管理組合の要望に応えるべく、制度内容の充実を図ります。２．各種セミナー・見学会の開催（１）新任役員マンション管理基礎セミナー(横須賀市からの受託事業)例年多くの管理組合役員が交代する7月に行っているセミナー。管理組合運営に関する基礎的知識を習得することを目的に毎年1回開催開催日平成19年7月22日(土)テーマあっという間に過ぎてしまう管理組合の1年間講　師

6、マンション管理評論家　村井忠夫氏参加者55名（２）耐震改修＆マンション自主点検に関するセミナー今後30年以内には、首都圏でマグニチュード７クラスの直下型地震が発生する確率が70％と予測される昨今、管理組合の地震に対する関心は高まりつつあります。国土交通省でこの問題について造詣の深い講師を招いてのセミナー。　　　　同時に建物・設備の状態を適切に維持管理するためには管理組合はどういうことを把握していればよいかについて講演。開催日平成19年10月27日(土)　　　　　　テーマ①よく分かる耐震改修セミナー②建物・設備自主点検のすすめ　　　

7、　　　講　師①国土交通省国土技術政策総合研究所　長谷川　洋氏　　　　　　　　　　　②よこ管ネット技術担当理事　島村利彦氏　　　　　　参加者54名（３）大規模修繕工事現場見学会築後30年を経過した大規模団地マンションの３回目の大規模修繕工事の見学会。玄関扉をはじめ、ベランダ手摺やアルミサッシなど建築金物などの更新工事の現場を見学。開催日平成20年2月16日(土)開催場所横須賀馬堀台住宅管理組合参加者54名（４）弁護士による実践的セミナー　滞納金回収の実践的方法・最近の判例から生活騒音への対処方法などについてのセミナー。開催日平成20

8、年3月29日(土)テーマ管理費滞納・生活騒音などのトラブル対策講　師横浜開港法律事務所　弁護士　河住志保氏参加者　　51名３．情報交換会の実施（１）第９回情報交換会　事前に会員管理組合を対象にアンケート調査を行いもっとも関心の高い役員の選出方法、滞