jor060_2_333吉泽诚一郎：小滨正子《近代上海的公共性与国家》

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1、333が、書き下ろし部分も十分な検討に値する問題提起に満ちている。る。既に雑誌等に公刊され庚く知られた論考の内容も含まれているきる。と着賞な論の運びによって、その責務をきちんと果たしたと評債でると言えよう。はじめに結論を述べれば、本書は、丁寧な史料分析うな動向のなかで、日本での研究水準を示すという責務を負っていらすると、意外というほかない隆盛である。本書の刊行は、そのよ先皐に拳びつつ中国近代都市の歴史を勉強しはじめたころの感じか績が妥表されてきた。この現吠は、評者(吉津)が、小潰氏などの中心とする欧米においても急速な進展を見せており、膨大な研究業においてもよく

2、知られている。その最初の車箸である。まず、序章「問題設定と本書の親角」では、上海社舎を考察するさっそく、内容を紹介してゆきたい。本書は、お茶の水女子大皐から聞宇位を得た博士論文に基づいてい中園都市史研究は、中園の各都市だけでなく、アメリカ合衆闘を小潰正子氏は、日本を代表する上海史研究者のひとりとして上海小漬正予著ま比評・紹近代上海の公共性と国家介=と口津誠一郎に園民統合の基盤とされてゆくかという過程を明らかにすること具鍾相を探ること(第二部)、そして、社圏のネットワークがいかれが行なわれるような場を「公」領域と呼ぼう」(一たことがらである。本書はそれを地域社舎

3、の公共闘機能と呼び、そ曾的弱者の救済、水利、道路・橋梁などの建設・維持、消防といっばそれは、教育、経済秩序の設定と維持、地域防衛、治安維持、社なんらかの形で遂行されることが必要な諸機能が存在する。たとえものである〈九頁)。「地域社舎には、それを維持してゆくために遍性・公開性などを志向する債値観を含んだ「公共性」と呼ぴうる合、地域全僅の共向性に立脚した園陸の登場が劃期をなずであろうーとなるような人々を本書では地域エリートと呼ぶハ七頁)。に支えられた共同性が存在する(八頁〉。このような祉圏のリーダ通性の認識を基盤として形成されるものであり、そこには仲閲意識一商曾、

4、工舎などを指す。そもそも社固とは、成員聞のなんらかの共であり、具鐙的には、舎館・公所や民閲慈善圏鐙、民間消防圏鐙、らかの自渡的意園的な結集によって形成された祉禽圏僅」(六頁)る。軸となる「社圏」の概念と公共性への注目という親角が読明され「都市八社舎〉の形成」では清末から民園前期に至る上海の歴史を(第三部)という課題が導き出されるのである。(九頁〉。このような地域社禽全慢の共向性は、もはや全鐙性・普第一部「祉圏ネットワークとしての上海都市〈枇禽〉」の第一章このような関心から、「地方公金」という理念に着目して、その地域における共向性の認識の成立を、社圏を軸に考えて

5、みる場「祉圏」とは「後期一帝政期から近代の中園における、成員のなん01一一一貝〉。-91ー334の具慢像に迫ろうとする。上海南市では消防はもともと善堂の活動の連帯も強化されていった。命の後の上海市政府が慈善事業への開輿を強める中で、慈善界内部組織され、以後、上海慈善界のネッ含んでいた。の鵠系を改獲し、地方自治の一環としての批曾事業をめざす方向も参筆意識が根づいていたことが知られる。その内容は、従来の善患の住民から寄付が寄せられていることからして人々の公共事業へのされていた。慈善事業は民間資金によって支えられていたが、各層基本的に民聞社圏が捲嘗し、庚く「地方公金

6、」に役立つものと認識事業の様態を明らかにしようとする。研究を端緒とするが、小演氏は、それをうけつつ、民園時期の慈善業」。いうまでも件ぺ明末以降の「善奉」への着目は、夫馬進氏の善事業と救火舎についての詳細な分析がなされる。第二章「慈善事が大きな役割を果たしているが、都市〈祉曾〉を形成したのである。この過程でナショナリズムワークが形成されており、このような杜園ネットワークの設展こそして複数の祉闘に属する個人を媒介として、祉国関の関係やネットービスのうち、かな結社である杜闘が叢生したが、急速に概観しながら、問題提起を行なう。この時期の上海では、自渡的な第三一章「救火

7、曾一九二七年、ニ民園期の上海では、社曾的弱者の救済などをめざす慈善事業は、第二部「「公」領域の展開

8、

9、民聞社闘の捻う公共性」では、慈LO。上海華界の消防を捨嘗した救火舎という祉国徐の慈善園鐙が集まって上海慈善圏鐘聯合舎がりの部分は各。種トの杜固によって遂行された。そワークの核となった。園民革E大化する近代都市の名種サ統轄されるような系統が作られた。これにより、中小・零細経営を府の断固とした政策によって、上海市商曾のもとに工一商一同業公舎が民革命の激動のなかで、商人圏鐙再編の試行錯誤が進んだ。南京政中心とした線一商一舎と中小商人を結集した一商総聯舎とがあったが、

10、園濯を詳しく分析する。上海の商人圏鐙と