映画『インドシナ』を见た感想

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1、専攻名講座名学生番号氏　名社会基盤環境学専攻農村環境創成学講座３４４２２１５６郝明（カクメイ）映画『インドシナ』を見た感想　『インドシナ』のストーリは、1930年代仏領インドシナ。この地で生まれ、祖国を見たことがないフランス人女性エリアーヌはゴム園を切り回していた。彼女には死んだ友人の娘でアンナンの皇女であるカミーユという養女がいた。フランス人将校ジャンが2人の前に現れる。以前、絵画オークションで落札の権利を譲ってくれと頼み、断られたエリアーヌに恋をした彼は、激しく愛を伝えた。彼と愛し合うようになったエリアーヌに、父エミールは別れを強要する。脅かされたジャン。しかし、ある雨の日、

2、彼は訪ねてきたエリアーヌを一度はつれなく帰らせかけるが、走り出した車に飛び乗り彼女を抱くのだった。　そんな折り、皇帝が暗殺された。共産党が国の独立を願い決起したのだ。カミーユは町での発砲事件に巻き込まれ、倒れ込む。それを救ったのはジャン。彼女は彼に恋をし、館でのパーティに招く。事情を知らないカミーユの目前で、2人は口論し、ジャンはエリアーヌを叩く。この事件がもとで彼は離れ島ドラゴン島の警備に左遷され、カミーユは許婚のタンと結婚させられる。カミーユは全てを捨て、ジャンに会いに行く。長く苦しい旅の末、島に辿りつき奴隷として列に座らされている彼女を、ジャンは見つけ出す。仲良く立ち去ろう

3、という瞬間、母子が、引き離されるのを拒否したことで処刑されている姿を見つける。怒ったカミーユは、フランス人の上官将校を撃ち殺してしまう。旅の一座にまぎれ逃げる2人は、一級の政治犯、共産党として指名手配される。　一方エリアーヌは、彼女を口説き続けてきた小ずるい警部ギイに捜査を依頼するが徒労に終わり、かえって彼女はギイの裏の卑猥な姿だけを記憶に残し彼と離れることになる。ジャンとカミーユの事件は民衆を勇気づけ、芝居として各地で上演された。一児エティエンヌをもうけ、逃亡を続けるのも束の間、ジャンはつかまり、銃殺されてしまう。カミーユは牢にとらわれる。エティエンヌは、出所したカミーユの願い

4、で、エリアーヌとともにフランスに帰る。そして54年、ジュネーヴ会議に独立国ヴェトナムの代表として渡欧してきたカミーユに息子エティエンヌは面会しない意志を伝える。エリアーヌは愛しき地インドシナとその思いは平行線を辿り、その地に自身のアイデンティティを見出すことができなかったかわりに、インドシナの申し子エティエンヌを傍らに、遥かな思いにふけるのだった。　この映画を観た後、なんとも言えない感銘を受けた。仏領インドシナでのフランス人居留民たちの優雅な生活ぶりが描かれる中、エリアーヌと、インドシナ駐留のフランス海軍大尉との恋が展開する。この若き海軍大尉に、エリアーヌの養女カミーユが深い関り

5、をもつことになる。エリアーヌと父親エミールとの関係も味わい深いが、エリアーヌとカミーユとの母娘の関係は本書においてもっと大きなテーマだろう。2人の踊りのシーンも印象的だ。もう一人の主人公とも言えるカミーユは、安南の皇女であるが､両親が飛行機事故で亡くなり５歳でフランス女性､エリアーヌの養女となった。映画では16歳に成長したカミーユ役はリン･ダン・ファンが演じているが、清楚で美しく恵まれたミッションスクールの女学生からその後の激しい人生を生き抜く芯の強いベトナム女性に変わっていく。皇宮での婚約式の後､一人の安南娘としてユエから逃亡しインドシナの大地を歩きつづけハロン湾にある島までた

6、どり着く行程、島で開かれる奴隷市場でのショッキングな出来事とその後の展開は、劇的で壮大だ。　時代背景として、民族主義者の暴動､共産主義勢力の増大､中国の高官の暗殺など、フランス植民統治下で沸き起こるベトナムの対フランス民族運動が登場する。1930年2月に実際に起ったヴェトナム国民党によるトンキン(北部）のイエンバイ蜂起の話だ。この事件への連帯支援でパリに留学していたタン青年がフランスから国外追放にあいサイゴンに戻ってくる場面となっている。この物語では、カミーユもプロ･コンドルの牢獄に収容されるが、5年もの収容の後、他の囚人達とともに釈放される。実際フランス人民戦線が1936年総選

7、挙で勝利しレオン･ブルム内閣が発足して、ヴェトナムの政治犯の恩赦が実施されている。警察署長ギイの更迭もフランス本国での人民戦線内閣の誕生によるものだろう。こうした歴史･人間ドラマの壮烈な展開の後、20年近くの時が経ち､エピローグは､1954年7月の風光明媚なジュネーブに場所が移り、65歳になったエリアーヌと若い男性エチエンヌとの2人の穏やかな会話の場面となる。1954年７月とは、まさにインドシナ休戦協定がジュネーブで調印された時だ。　また、エリアーヌはゴム園を経営していることから