日语泛读三第六单元

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1、大学日语阅读3    窗体顶端窗体底端窗体顶端第六篇 動物はなぜ多産なのか小原　嘉明動物は一般に多産である。どの動物も決してこの世では生き切れないほど多くの卵や子を産む。動物が多産であることを、たとえばシジュウカラの繁殖で見てみよう。シジュウカラのメスは繁殖期に平均8～9個の卵を産む。もしこの卵がすべて元気な雛鳥となり、やがて成鳥となって繁殖に臨むようになったとしたらどうなるだろうか。言うまでもなく、シジュウカラはすさまじい勢いでその数を増す。10世代経過した10年後にはひとつがいのシジュウカラは実に

2、200万羽以上の子孫を残すことになる。15年後には850億、さらに20年後には……と、その数は天文学的数字になる。これは何もシジュウカラに限ったことではない。いや、動物全体から見れば、産卵数が少ない方に属するシジュウカラだから、この程度でおさまっているのである。これが、仮にサケだったらたいへんなことになる。もしサケの卵がみんな無事に育ちあがって、生殖に臨んだとしたら、5年もしないうちに、ひとつがいのサケの子孫は京(けい)の値に達してしまう。もしこのようなことが実際に起こったとしたら、それこそ地球がひっ

3、くり返ってしまうだろう。森といわず、林といわず、野や山はシジュウカラで満杯になってしまう。石狩川や紋別川はサケで埋め尽くされ、水の流れるすき間もなくなるだろう。世界中の海がサケで埋め尽くされるのも、さほどの年月を要しないだろう。動物がいかに多産であるかがお分かりであろう。しかし、このようにして産み落とされた卵は、多くが他の動物に食われたり、発育に失敗したりして艀化前に命を落とし、その数が減る。だが、それでもなお、動物の数は一般に餌などの生活に必要な資源の量に比べて多い。そこで動物は生きのび、成長してい

4、くために仲間同士でこれらの資源を求めて競争しなければならない。ここで首尾よく競争に勝ったものは生きのびるし、敗けたものは脱落していく。こうしてどうにか成長して生殖できる段階にまで達する動物の数は、さらに少なくなる。だが、この段階に至っても、なおそのすべてが生殖の機会に恵まれるわけではない。というのは、動物はここでもなわばりだとか巣をつくる場所だとか、あるいは配偶者(異性)などの生殖に必要な資源を仲問と競争して勝ち取らなければならないからである。驚くべきことに、一匹の動物から産み落とされた何十、何百、あ

5、るいは何万もの卵のうち、無事に成長して生殖に参加するのは、平均してたったの一匹である。一匹の親から平均して一匹の子供が成長して生殖する、というこの単純明解な原則が働いているからこそ、それぞれの種類の動物の数は平均して増えもせず、減りもしないでほぼ一定に保たれているのである。このことは逆に、動物が自已維持と自已複製で、いかに強い競争圧力にさらされているかを雄弁に物語っている。動物は捕食者など外部から押し寄せるもろもろの環境圧力に対抗しつつ、同時に同種の仲間とは餌資源や生殖資源をめぐって競争しなければなら

6、ないのである。それもこれも、もとをただせば動物が一般的に多産である、ということに端を発しているのである。(『ライオンはなぜか一頭では狩りをしない』PHP研究所)チャレンジ1原子カ潜水艦はイルカがモデル伊藤政顕イルカの体はみごとな紡錘形をしており、原子力潜水艦のようだといわれる。しかし、実際には、原子力潜水艦がイルカのまねをしたので、水中を高速で進行するのには、イルカの体の方が①ずっとすぐれている。イルカの体の表面は、スポンジと管の束を並べたような弾力性のある組織でできており、非常に柔軟だ。そしてイルカ

7、は、泳ぐとき体全体を波の動きに合わせて左右にくねらせ、決してむだな抵抗をしない。これはイルカが長い海中の生活を通じて②改良に改良を重ねてきた結果、できあがったもので、流体力学からみると、まさに超理想的な形態をしている。水の中を固い、弾力性のない板のような物体を高速で走らせると、水と板との間に摩擦が起こり、水がうず巻いて、ブレーキのような役割を果たす。③これを少しでも少なくするために流線形という形が考えられたものだが、人間が作った潜水艦は、その材質が固いために、水のうず巻きを完全に消すことができない。イ

8、ルカはまさにこの問題を解決しているわけだ。人間はイルカのような潜水艦を作るのに躍起になっている。イルカの皮膚と変わらぬ柔らかさを持ち、水との間に摩擦が起きない特別なプラスチツクで、原子炉を中に積みこめばいいわけだが、それだけでは不十分だ。船体全体を、ちょうどイルカのように波に逆らわず、左右にくねらせねばならない。もしこれだけのことができればエネルギー資源の不足が問題になっている折りから、大変な発明ということになるのだが、④人間の技術はまだまだ、とてもそこ