《课源氏物语印刷》word版

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1、第五課源氏物語作品成立11世紀初頭に成立。54巻。光源氏の生涯を語る物語という意味で、『紫式部日記』や『更級日記』に「源氏の物語」と呼ばれ、鎌倉時代の注釈書には「光源氏之物語」ともある。むらさきしきぶふじわらのためときくっし作者作者の紫式部（978～1016）は中流貴族の藤原為時の娘で、為時はその時代の屈指の学者だったから、女性としては珍しく、漢学を早くからおさめた。また音楽にもすぐれ、仏ふじわらののぶたか道にも通じていた。三十歳に近く、父の友人でもあった藤原宣孝と結婚し、女の子一人生んついぼだ。しかし、およそ三年ほどの夫婦生活をし

2、たのち、宣孝は没した。そして、夫への追慕と、孤独の寂しさの間に、筆をとって書き始めたのが、『源氏物語』である。長編のこの物語は、ひっしゃできるに従って人に筆写されて、そうとう広く愛読されていたらしい。ちゅうぐうしょうしふじわらのみちながつか1005年頃から、中宮彰子（藤原道長の女）のもとに女房として仕えるようになった。1007年頃には『紫式部日記』をまとめた。『源氏物語』はすでに完成していたであろう。また、晩年に近く、歌集『紫式部集』を自撰したようである。作品鑑賞光源氏の誕生おほんときにょうごこういさぶらたまきは①いづれの御時にか、

3、女御、更衣あまた侍ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にわれはあらぬが、すぐれて時めき給ふ有けり。初めより我はと思ひ上がりたまへる御方々、そねやすめざましき物におとしめ嫉み給ふ。同じ程、それよりげらふの更衣たちはまして安かみやづかおらず。朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、うらみを負ふ積もりにやありこころぼそさとあけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ飽かずあはれなおぼそしりはばかたまためしる物に思ほして、人の譏をもえ憚らせ給はず、世の例にも成りぬべき御もてなしなり。かんだちめうへびとそばもろこし上達部、

4、上人なども、あいなく目を側めつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり、「唐土1みだにも、かかる事の起こりにこそ、世も乱れあしかりけれ」と、やうやう天の下にもあぢようきひためしきなう人のもてなやみぐさに成りて、楊貴妃の例も引出でつべくなり行くに、いとはおんこころたぐひたましたなき事多かれど、かたじけなき御心ばへの類なきを頼みにて、まじらひ給ふ。物語の粗筋ひかるぎみすざくいんいぼけい桐壺の帝→桐壺更衣→光君第一皇子（朱雀院異母兄）→光源氏あおいふじつぼれいぜいいん葵の上と結婚藤壺（継母）→冷泉院うつせみゆうがおろくじょうのみやすんどころ空蝉、

5、夕顔、六条息所などおぼろづきよのないじあかしすま紫の上（正妻）→朧月夜内侍→明石の上（須磨）まなむすめかしわぎかおるきみ三の宮（朱雀院の愛娘）→柏木（内大臣の息子）→薫の君おおきみなかのきみうきふね大君と中君（八宮（源氏の異母弟）の娘）→浮舟（大君の異母妹）におうのみや匂宮作品内容『源氏物語』は、五十四帖からなり、四帝七十余年にわたり、登場人物は500余人に達している。理想的な男性である光源氏を中心として、彼を取り巻く様々な女性たちとえいようえいがかおの多様な愛を栄耀栄華への到達を描き、宇治十帖と呼ばれる後半は、源氏の子薫る中将のし

6、ゅくめい宿命的な悲劇を描いている。男女の恋愛を中心とする男女の交渉や心理のこまごまとした再現である。そして、優雅な貴族の生活と、その感情を分析したものの総合が、この小説の特色である。芸術的表現日本古代における唯美主義を代表している。詩のような作品環境をかもし出し、おっとりした柔らかな美しさとさっぱりとした上品な趣を一つの調和のとれた結合体。朦朧とした中にも淡々とした哀愁を語り継ぎ、読者の心を揺すぶる。明と暗、生と死、美と醜など相反するものの見事な融合は人間と自然との深い関わりに視点を置いた。2作品研究１物語文学の構成手法、２和歌表現

7、の繊細な詠嘆的手法、３漢詩文の磨きぬかれた叙述４漢籍の鋭角な故事の使用、５仏典のもつ深い論理、６神話・伝説源氏物語の歌「源氏見ざる歌読みは遺恨のことなり」と藤原俊成。７９５首の歌が引用されている。物語の叙述や作中人物の心情の表現伝達に効果あり、和歌の一部の語句の引用：本歌の表現や内容を前提に文脈に暗示的に装飾や意味を付加し、美的含蓄に富んだ修飾効果、豊かな作品世界を形成する技法。「皇后学」の形成『源氏物語』の創作における中国古代文化の意義『源氏物語』の源泉――漢文学話の進展する百五十二箇所にわたって、百三十一の中国詩文を引用している

8、。引用した中国文献引用詩文数引用回数『白氏文集』8097『史記』1314『文選』78『遊仙窟』33『詩経』33『論語』22『漢書』22『列子』22『述異記』133『元稹の作品』22『古詩十九首』22『戦国策』11『晋書』22『孝経』1