産業集積論に欠けている十分条件

産業集積論に欠けている十分条件

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1、産業集積論に欠けている十分条件(Theissuesofindustrialclusterslackthesufficientconditions)経営学部教授 富沢木実(FacultyofManagement,Professor,KonomiTomisawa)(『道都大学紀要 経営学部』創刊号 2002年 pp33-48)要約 近年、世界的に産業集積に関する研究が進み、新しい産業システムとして「シリコンバレー」が手本とされている。これらの研究に刺激された政府は、経済活性化のために、日本にもシリコンバレーのような産業集積を作ろうと、創業支援・ベンチャー育成

2、策を次々に打ち出した。だが、競争力ある産業集積を作り出すにあたっては、それだけでは不十分であり、十分条件も整える必要がある。最も重要な十分条件は、産業集積が市場(イチバ)機能を持つことである。売り手と買い手が出会い、売り手が格付けされ、良い格付けを得た売り手がデビューできうる機能である。この機能を持つことにより、世界中から意欲ある売り手が集まり、新陳代謝が進むので、その産業集積は、他をリードすることになる。1.問題の所在 バブル崩壊後、日本経済は、混迷の度合いを強めており、新しい産業システムへの移行が課題となっている。近年、世界的に産業集積に関する研究が

3、進み、新しい産業システムとして、シリコンバレーなどがその手本とされている。政府は、日本にもシリコンバレーのような産業集積を作ろうと、創業支援、ベンチャー育成のための施策を次々と打ち出している。しかし、産業集積に関する研究のほとんどが集積の内部機能を扱っていることもあり、施策の観点も集積の内部機能の充実に止まっている。 しかし、競争力のある産業集積を創り出すにあたっては、それだけでは不十分であり、産業集積に活力を与えるための十分条件も整える必要がある。 小論では、まず、最近における産業集積に関する研究をサーベイし、それに基づいて実施されている施策を点検する

4、ことによって、産業集積を作るにあたって必要と考えられている条件を整理する。次いで、著者が身近に触れている北海道における産業集積創りの動向やファッション産業におけるパリコレ(パリ・コレクション)(注1)の機能などを比較しながら、競争力ある産業集積を創り出すための十分条件について検討する。2.産業集積に関する最近の研究動向2.1 世界における産業集積研究:5つの流れ近年、世界的に「産業集積」に関する研究が活発化している。産業集積とは、比較的狭い地域に相互に関連の深い多くの企業が集積している状態を指す。産業集積について最初に論じたのは、アルフレッド・マーシャル

5、であると言われている22(1)。彼は、特定の産業がある地域に集積すると、①その産業に独特の技能がその地域の人々にとって常識となり、新しい技術などもすぐに共有化される、②良い仕事は正しく評価され、発明や改良がなされるとその功績はすぐに口のはにのぼる、③補助産業が発達し分業が進む、④その地区の需要量が大きくなると高度に特化した高額な機械を使用できるようになる、⑤その産業に必要な技能を持つ労働者を得やすく、労働者の方も仕事を得やすいことを上げ、その地域の優位性がさらに増すと述べている。彼は、集積によって個人や企業が受ける有形、無形の間接的な効果を「外部経済」と

6、規定した。しかし、産業集積に関するこの記述は、長い間注意を払われなかった。ところが、最近になって、産業集積に対する関心が高まり、改めて注目されるようになった。最近になって産業集積に対する関心が高まった最初のきっかけは、石油ショック以降、大量生産体制がうまく機能せず、日本などと比べ、経済的に問題を抱えていたアメリカから起こった。マイケル・J・ピオリとチャールズ・F・セーブル(2)は、アメリカの大量生産体制への批判から、特定の専門分野に特化した中小企業が競争と協力を通じて、市場の変化に柔軟に対応する仕組み(フレキシブル・スペシャリゼーション:柔軟な専門化)に

7、着目した。その代表例としてイタリア中北部に展開する産業地区(industrialdistricts)、「第三イタリア」(注2)を紹介した。彼らは、19世紀にクラフト的生産体制から大量生産体制に移行したことを「第一の産業分水嶺」とすると、今日は、「第二の産業分水嶺」であるとして、大量生産体制からクラフト的生産体制への移行の必要性と可能性を論じた。この本は、世界的に影響を与え、産業集積や中小企業に関するさまざまな研究を生み出した。だが、ピオリとセーブルの主旨は、アメリカにおける大量生産体制を批判することにあり、産業集積に固有のメカニズムを解明することに力点が

8、置かれていたわけではない。続いて、企業活動のボーダレス化が進むなかで、国の競争力

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