中国経済新発展今后展望

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1、中国経済の新発展と今後の展望2006年3月1日東北財経大学国際経済貿易学院教授劉昌黎一、国民経済の新発展１．ＧＤＰの修正と2005年における新発展（1）ＧＤＰの修正2006年1月9日、中国国家統計局は中国の国内総生産（GDP）の過去のデータの修正に関する公告を出した。それによると、1979年から2004年のGDP成長率は年平均9.6％で、従来の数字より0.2％の上方修正となった。この修正で、2004年のGDP総額は、これまで発表の13兆6876億元より16.8%増、約2兆3千億元多く、15兆9878億元に上方修正され、一人当たりＧＤＰは1

2、490ドルとなった。GDP成長率も2003年は9.5％から10％へ、2004年は9.5％から10.1％へ、それぞれ上方修正された。（2）2005年における新発展2005年の中国国内総生産（GDP）の概算は18兆2321億元、前年比9.9％の伸びとなった。2004年の10.1％と比べ、少し減速した。これで、中国の経済成長率は3年連続で10％前後に達した。アメリカドルで換算したら、2005年のＧＤＰは2万2257億ドルで、国民一人当たりのＧＤＰは1703ドルとなっている。国際比較から見れば、2005年には中国のＧＤＰは初めてイギリス、フランス

3、を抜いて、アメリカ、日本、ドイツに次ぎ、世界４位となった。２．対外貿易“第十五カ年計画”期間（2001－2005年）には、中国の対外貿易は年平均24.6%の増しで、2003，2004年には何れも30%を超えた。2005年には、中国貿易総額は1兆4221億ドルで、前年比23.2％の増加となった。このうち、輸出が7620億ドル、輸入が6601億ドル出、それぞれ28.4％と17.6％を増加した。輸入から輸出を差し引くと、1019億ドルの輸入超過で、前年より699億ドルを増加した。対ＥＵ貿易は前年比23％増の2173億ドルで、2年連続第一位の貿易

4、対象を維持してきた。7対米貿易は前年比25％増しの2116億ドルで２位だったが、輸出が30％も増した半面、輸入は9％増しにとどまり、黒字が1142億ドルまで膨張した。対日貿易額は9.9%増の1844億ドルで2004年に続き３位だったが、中国側が165億ドルの赤字で、2004年よりやや縮小した。3．工業生産額一定規模以上の工業企業（国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業）の2005年の工業生産額（付加価値ベース）は、前年比で16.4％増に達した。増加幅は昨年より0.3ポイントの減少となる。3年連続で3～4割の高成長を維持した国内工

5、業企業の利益は、2005年にはやや落ち着いて、通年の利益は1兆3800億元で、納税額は1兆元に達し、いずれも2割前後の伸びとなった。４．その他の指標固定資産投資は、前年比25.7%増と高水準を維持した。中に都市部の固定資産投資は前年比27.2%増となった。社会消費小売総額の伸び率は12.0%で、投資の伸びに比べ消費が伸び悩んでいる。消費者物価上昇率は1.8%で、商品小売価格の上昇率は0.8%となった。国民の平均年収は都市部で10493元で、前年比9.6%増し、農民で3255元で、同6.2%増した。農民平均年収は依然として低い水準だった。二

6、、2006年の展望1．チャンスもあり、試練もある中国経済2006年の中国経済には得がたいチャンスもあるし、厳しい試練もある。国際環境の面では、2つの傾向が中国経済発展に有利な外部環境をもたらしている。一つは世界経済が引き続き成長傾向にあり、中国経済発展を促す外需に大きな落ち込みは予想されない。もう一つは国際的な産業の移転や技術拡散という傾向には変化がなく、国際的・地域的な経済協力が強化されているため、中国にとっては、国内・国外両方の市場や資源を利用しながら、発展の余地を拡大することができる。しかし、国際経済環境には少なからぬ隠れたリスクが

7、あり、グローバル経済のリスクはそれである。そして、グローバル経済のリスクは米国経済の状況によって生じるものである。特に国際原油価格の高騰と世界的な金利の上昇を受けて、米国が負担に耐えられるかどうかが焦点になる。今現在、原油価格は比較的長い上昇のサイクルにある。今年原油価格の高騰で7高金利といった事態が出現すれば、グローバル経済環境に大きな変化が生じることもありうる。米連邦準備制度理事会（FRB）は引き続き金利を引き上げるとみられている。こうした状況からみて、ある程度のインフレが起こるかもしれない。石油価格が高いレベルで推移しているほかには

8、、国際競争や貿易保護主義がエスカレートしている。また、一部の地域情勢は不安定だ。これらは、世界経済にマイナス影響をもたらすとみられ、中国への影響も無視できない。国内環境の面では、中国経済発展は