蔷薇のない花屋最终话

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1、薔薇のない花屋　最終話[薔薇のない花屋]『薔薇を売る花屋～涙の一滴（しずく）…』汐見英治（香取慎吾）を、自分に子供がいる事を知った神山舜（玉山鉄二）が訪ねてくる。そこで舜は、雫(八木優希)の母、瑠璃（本仮屋ユイカ）の「家族を作って欲しい」という想いを拒否し、子供が生まれた事は英治の過失であることを確認する。しかし、舜はそれを安西輝夫院長（三浦友和）も気づいていることも知った。安西院長を訪ねた舜は、その弁解的な態度と保身的な条件に憤慨されてしまう。そのため、安西院長は自ら平川辰巳（尾藤イサオ）の執刀を試みるが、持病である手の震えからオペは致命的な状況に。父の状況を察した白戸美桜（竹

2、内結子）は、英治に電話をして助けて欲しいと叫ぶ。美桜の気持ちを汲んだ英治は、アメリカに戻ろうとしていた舜の前に立ちふさがり、病院へ戻るよう説得する。　舜は「英治が雫に実の父親ではない事を伝えるなら…」と無茶な条件を出してその場を去ろうとする。すると英治は、その場で雫に電話をかけ始め…。＝公式ＨＰより＝薔薇のない花屋(出演香取慎吾、竹内結子)「これから話すことをきちんと聞いて欲しい。」「・・・どうしたの？　心配しないでもいい子にしているよ。」並べられた写真を見つめながら雫が答える。「驚くだろうし・・ショックだろうけど・・　今から話すことは本当のことだから・・　少しずつでいい・・少し

3、ずつでいいからちゃんと受け止めなさい。」「父ちゃん？」「俺は・・雫の・・　・・・雫の本当の父ちゃんじゃないんだ・・」声を震わせながらそう話す英治。その様子を見守っていた舜が、震えながら顔をそむける。「言い出すきっかけがなかなかなくって・・　すごく大事なことなんだけど・・　きっと・・君の顔を見たら、言い出せないから・・　こんな風に・・・こんな風に電話で伝えることになってしまった・・。　俺は・・君のお母さんが・・　君のことを無事に産んでくれればと・・　励まし続けてきた。　でも・・もしかしたら・・　違う方法もあったかもしれない・・。　そうすれば・・君のお母さんは・・死なずに済んだかもし

4、れないって・・　そうやってずっと悔やんで生きてきたんだ・・。　だから・・せめて・・　償いとして君を育ててきた。」雫に紅茶を運んできた桂子、「雫ちゃ・・」雫は携帯を耳にあてながら、身動き一つせずに写真を見つめて立っている。「大変だったけど、将来の目標もなかった俺にとって、　君はいつしか、生きる意味となっていった・・。」手術室の前で父の無事を祈りながら待つ美桜。そこへ舜がやって来た。美桜を少し見つめ、そしてオペ室に入っていく。オペ室血圧がどんどん下がっていく中、医師たちはオペに手間取っていた。右手の振るえでオペが出来なくなった安西院長が懸命に指示を出す。そこへ、舜がやって来た。「キサ

5、マ・・今頃一体！」と別の医師。「申し訳ありません。」と舜。「目障りなんだよ！」と相馬医師。「相馬君！」「院長!」「状況を説明する。」「はい。」「これで何かが変わるわけじゃないんだ。　今までどおり俺は、君を自分の娘のように思っていく。　だから、雫も出来れば・・雫も出来れば、俺のことを・・　そういう風に思ってくれたらと思う。」「・・・」「・・おやすみ。」携帯を切ると、沈痛な面持ちでその場に座り込む英治。舜の執刀でオペが進む。その時、美桜の父親の心臓が心停止してしまう。何度か電気ショックを試みるが、戻らない。舜はオペ室を出ると、美桜の腕を引っ張りオペ室に戻る。父の姿に動揺する美桜。「お

6、父さん・・」「もっと！もっと声をかけろ！　まだ近くにいる！呼び戻せ！」と舜。「え・・何？　ねえ嫌よ。死ぬなんて嫌よ！」と美桜。「叫べ！生きなくちゃいけないと叫べ！」と舜。「お父さん・・何よ。勝手に出てって、それで又勝手に会いに来て。　これなら嫌いなままにさせてくれたらよかったのに！　やり直すって言ったわよね？二人でゼロからやり直すって。　このままじゃ惨めだってお父さんそう言ったのよ！　このままじゃ・・私ひとりぼっちになっちゃうよ。」懸命に処置をする舜。「お願い・・戻ってきて！ねえ戻ってきて！　小さい時私が、わざと隠れたら、探しに来てくれてたんでしょう？　見つけないとすねるからって

7、、必死で探してくれたんでしょう！　ねえお願い!戻って！　私はここにいるの！！　　お願い戻ってきて！！　嫌よ一人にしないで！！お父さん！！」美桜の泣き叫ぶ声に反応するように、父親の心臓が再び動き始める。フラワーショップ雫の前の公園で膝を抱えていた英治が、ゆっくりと立ち上がり歩き出す。朝オペ室から院長が出てくる。「院長先生・・」と美桜。笑顔で頷く院長。深く頭を下げる美桜。安心した美桜はソファーに倒れるように座り込む。材木工場で働く英治。美桜は手術を終えた舜に礼を言う。「ありがとうござ